二つめはホワイトバランス。これは大事。やはりきれいな色で撮りたいから。オートで撮って問題ないときは問題ないのだが、こじゃれた雰囲気のお店はけっこう白熱灯系のオレンジ色っぽい照明のことが多くて、オートホワイトバランスがうまく働かないことも多いし、デジカメによってはわざとオレンジっぽさを残したホワイトバランスにしてくれるものもある。でも料理はどんな照明下だろうが「白いものは白く」撮りたい。そうしないと色がよくわからない。そこで、液晶モニタを見ながらホワイトバランスをいろいろ変えてみて一番きれいに見えるものにしよう。
もしカスタムホワイトバランス(ワンプッシュホワイトバランスという機種もある)機能を持っているデジカメならそれを使うべし。
どんなお店でも白いナプキンや白いお手ふきなど真っ白なものがテーブルの上にあるはず。まずはそれを撮ってみよう。モニタで見てそれが真っ白に撮れていればOK。ちょっと黄みがかっているとか緑がかっているとかあればホワイトバランス機能の出番だ。
カスタムホワイトバランスが使える機種なら、そういう真っ白なモノでホワイトバランスを合わせるべし。
三つ目は露出。洋食系のお店だと、白いテーブルクロスに白い食器ってパターンが結構多い。きれいなんだけど、周りが白いとデジカメの方が「全体に明るいからちょっと抑えめで撮ろう」と判断して肝心の料理が露出アンダーになりがちなので、プラスの露出補正をかけて撮るといい。それに料理はちょっと明るめの方がおいしくみえるものだ。
逆に和食系だとダークな色のテーブルに黒い漆塗りの碗や、深い色の陶器が使われていてそのままだと露出オーバー目になっちゃうことがある。多少オーバーな分にはいいけれども、料理が白飛びしちゃうようだとまずいので、ほんのちょっとマイナスの露出補正をかけた方がいいこともある。
最近は「料理モード」を持っているデジカメも増えてきたけれども、料理モードだからといって安心してはだめ。ホワイトバランスや露出の問題はついて回るからだ。今回EXILIM EX-Z55で撮った写真は料理モードにした上で、ホワイトバランスや露出を補正して撮った写真なのだ。この2つは常に気をつけるようにしよう。
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