今回は技術的な話から入ったわけだが、他にもコツはいろいろとある。
一口に料理を撮るといっても、お店のメニューに載せる写真を撮るわけじゃないので、お皿ごと写ってなきゃいけないとか、料理が全部写っていなければならないなんてルールはない。撮りたいように撮ってみるといい。
ちょっと斜めから撮ると立体感が出るし、縦位置にして撮ると奥行きが出る。マクロらしくめいっぱい近寄って撮るのもいいけど、手ブレが目立ちやすくなるのでほどほどに。
例えば上から光が落ちているテーブルで真上から撮ろうとすると料理に影が落ちちゃう。これはよくない。テーブル上の位置によって光の当たり方が変わるようなら(テーブルにスポットライトを当てているような店ではありがち)、ちょっと料理の位置を明るいとこに動かすのもいいかも。
あとはおいしそうに見えるよう気持ちを込めて撮ってください。
で、いろいろ書いてきたけれども、一番大事なのは「手ブレしないこと」だ。色が多少ずれたり露出がずれて暗く写ったりしたのは、いざとなればパソコンでレタッチしてやれば救えるけれども、手ブレだけはどうしようもないから。こういうときに強いのが手ブレ補正機能付きのデジカメ。今回はパナソニックの「LUMIX DMC-FX7」を使ったけれども、こういうデジカメはさすがに強力だ。
そして何より大事なのは、手早くちゃちゃっと撮って、おいしく食べること。あれこれ撮って遊んでる間に料理が冷めたら台無しだし、作ってくれた料理人にも失礼ってもんだ。
もし私が料理人だったら「ああ、撮るのはいいけど、冷めないうちに食べてね」って祈るような気持ちになると思うから。
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