夢はでっかく「1600×1200ドットのフルオプションで60fps」ITmedia PCUPdate Weekly Access Top10

» 2004年12月07日 23時38分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 グラフィックスカードを2枚差して「圧倒的なパフォーマンスを叩きだすぜぃ!」というのがNVIDIA SLIのコンセプト。

 かつて3dfxというグラフィックスチップベンダーがあみ出した「Voodoo2 2枚差しで圧倒的なパフォーマンスを叩き出すぜぃ!」に燃えていたころを思い出すロートルユーザーとしては、「SLI」というキーワードだけで「根拠のない期待感」を抱いてしまうのだが、さすがに慎重な識者は、NVIDIA SLIに対して懐疑的な意見をいろいろと持っているようだ。

 よく聞くのが「2枚買ってパフォーマンスが2倍にならないんじゃねぇ」という意見。NVIDIAも1.87倍と述べ、ベンチマークの結果もせいぜい1.9倍程度、とコストパフォーマンス的な視点から言うとNVIDIA SLIは割に合わないように見えるかもしれない。

 同様に「NVIDIA SLIのGeForce 6600 GTよりシングルのGeForce 6800 GTが速い」というのが気になるユーザーも多いようだ。たしかに、記事で紹介したベンチマークの結果でも、重負荷条件ではシングルのGeForce 6800 GTが抜きん出てくる場合があった。

 よくないことに、現状では2枚のGeForce 6600 GTより1枚のGeForce 6800 GTのほうがわずかに安かったりするし、もうひとつ言ってしまうと、128MバイトのGeForce 6600 GTをNVIDIA SLIで2枚にしても、システムからは「128Mバイトのメモリを持つグラフィックスカード」としか見てもらえなかったりする。

 と、コストパフォーマンス的になかなか厳しいのはたしかに否定できない。しかし、絶対的なパフォーマンスを重視するなら、NVIDIA SLIはベストの選択肢となるんだっ、と、多少ムキになって反論したら「そんなにパフォーマンスが必要なの」という意見が。

 たしかに、そういう意見もよく聞く(それもベテランのゲームユーザーから拝聴したりする)が、自分としては「最高の解像度」「すべてのオプションを有効」にした状態でスムーズに動いて、ようやく「十分なパフォーマンスを手に入れた」といえるのではないかと。

 プレーヤーとしては、どうしてもフレームレートを優先しなければならないのだが、そのために、解像度を落とし、オプションを削っていくのは「我慢」以外の何者でもない。美しい描画と快適な動作が両立して初めて「ベストプレー」が成り立つ。だから、絶対的なパフォーマンスはまだまだ必要!と思うのだが、皆さんはいかがだろうか。

 ちなみに、いままでの話とは全然関係なく、「NVIDIAに吸収されたかつての3dfxのスタッフが、NVIDIA SLIを立ち上げた、というのも、それはそれでドラマチックでございますわ」と涙腺をうるうるさせてしまったのは、たぶんプロジェクト「ンックス」の見すぎなんだろうな。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月06日 更新
  1. “ストラップ”みたいな40Gbps/240W急速充電対応の高性能USBケーブルを試す (2026年05月05日)
  2. 思い出のビデオテープをPCなしでデジタル化できる「サンワダイレクト 400-MEDI034」が21%オフの2万5920円に (2026年04月30日)
  3. 実売2万円切りで3年保証! フルサイズのHDMIも備えたMSI「PRO MP165 E6」の実力 (2026年05月04日)
  4. 「生成AIの出力は直しにくい」をどう克服? Canvaが仕掛ける“編集できる画像生成AI”の衝撃 (2026年05月05日)
  5. Fractal Designの新型ピラーレスケースや3.3万円の「豪鬼」コラボレバーレスアケコンまで――GWのアキバ新製品まとめ (2026年05月04日)
  6. 16型で約1.2kgの衝撃 ASUS「Zenbook SORA 16」はSnapdragon X2 Elite搭載で“大画面モバイル”の理想形へ (2026年05月04日)
  7. バッテリー最大30日&64GBのストレージ! 究極のタフネスウォッチ「Amazfit T-Rex Ultra 2」は+3万円の価値があるか (2026年05月01日)
  8. 4月30日発売の「Amazon Fire TV Stick HD(2026)」の特徴は? 購入時に注意すべきポイントをチェック! (2026年04月29日)
  9. 無刻印モデルが2万円! Amazon GWセールでPFUが「HHKB」シリーズを特別価格で放出中 (2026年05月02日)
  10. OpenAIが「GPT-5.5」を発表/GeminiのチャットでWordやExcel、PDFファイルなどを生成可能に (2026年05月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年