第4回 直販PC市場に斬り込む日本HP――デスクトップPC編 その2PC USERが斬る!(3/3 ページ)

» 2005年03月25日 00時00分 公開
[PC USER]
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安価かつ自由度の高いシステムが最大の魅力

 評価機はベースモデルからメモリーとハードディスク容量を増加した、ビジネス向けのクライアント機として最適なスペックになっていたが、CTOメニューではさまざまなカスタマイズが可能だ。特に光学ドライブは、DVD+R DL対応の16倍速DVD±RWドライブ(+12,600円)を筆頭に5種類から選べる。

 PC単体モデルのほか、シャープやナナオといった定評あるメーカーの液晶ディスプレイとのセットをはじめ、3本のオンラインタイトルをバンドルしたカスタムメイドGamingモデル、そしてTVチューナーカードを内蔵したカスタムメイドTVモデルといった多彩なセットモデルがあるのは、上位機と同様である。

 最小構成時ならばPC単体で57,540円とコストパフォーマンスも優秀だ。標準で1年間はサービスマンによる出張修理(オンサイトサポート)が受けられるほか、3年間はパーツの修理を無償で行なえるのも見逃せない。また、注文時に拡張ハードウェア保証のHP Care Packシリーズを選択すれば、有償サポート期間を延長することもできる。

 本機は品質管理の厳しい日本国内(東京都昭島市)で生産されているため、フルカスタマイズ対応機ながら標準で5営業日の納品を実現。同時に、海外生産を行なう他社製品に比べ、輸送距離が短くすむので故障率が低いのもメリットに挙げられる。

 以上、駆け足でdx2000 ST/CTをレビューしたが、自由度の高いシステムと手厚いサポート体制を備えつつ、それでいて低価格と3拍子がそろったモデルに仕上がっている。これは、世界トップクラスのPCベンダーであるHPのスケールメリットが存分に機能しているのはいうまでもない。価格面だけを追求した、単なる安価なPCとは一線を画しているのがわかるだろう。そして何よりも、長期間安心して使えるPCというのは、何物にも代え難い魅力であることを最後に力説しておきたい。

HP Compaq Business Desktop dx2000 ST/CTのスペック(評価機の場合)

CPU *Celeron D 325(2.53GHz)
マザーボードHPオリジナル
チップセットIntel 865GV
メモリー *デュアルチャンネルDDR SDRAM 512MB(256MB×2、最大4096MB/PC2700)
メモリースロット184ピンDIMM×4(空き2)
拡張スロットPCI×3(空き3) ※すべてロープロファイル
ドライブベイ5インチ×1(空き0)、3.5インチ×2(空き0)
ハードディスク *80GB
光学ドライブ *最大48倍速CD-ROMドライブ
フロッピードライブ *3.5インチ3モード(本体内蔵)
グラフィックス *チップセット内蔵
グラフィックスメモリー *メインメモリーと共有
サウンドチップセット内蔵(AC'97コーデック)
ネットワーク1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
インターフェイスUSB 2.0×6(前面2/背面4)、パラレル、シリアル、アナログRGB出力、ヘッドフォン、ライン入力、ライン出力、マイク×2など
電源ユニット185W
サイズW100×D383×H338mm(縦置き時/スタンド除く)
重量約10.09kg
OS *Windows XP Home Edition(SP2)
価格68,040円(3月15日現在の評価機の場合/税込み/配送料別)
* = カスタマイズ可能な項目

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