第5回 直販PC市場に斬り込む日本HP――ワークステーション編:PC USERが斬る!(3/3 ページ)

» 2005年04月10日 00時00分 公開
[PC USER]
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メンテナンス性とセキュリティーの両面に配慮したスリムボディー

 一般的にワークステーションといえば、無骨かつ大型で使い勝手は二の次という業務用システムが頭に浮かぶが、本機ではその心配もない。カーボン&シルバーのツートーンカラーを採用したミドルタワーケースは、横幅が168mmとスリムなうえに、高さも450mmと机の上に設置しても威圧感が少なくてすむ。

 優れたメンテナンス性も見どころだ。ケースカバーや拡張カード、光学ドライブやハードディスク、マザーボードまでもが工具を使わずにワンタッチで着脱できる。緑色のプラスチック部分を操作すればパーツの取り外せるなど、内部がわかりやすく色分けされているのも好印象だ。拡張性は5インチベイと3.5インチベイが3基ずつと不満はなく、前面に6ピンのIEEE1394と2基のUSB 2.0ポートが並べられ、アクセス性が高いのもポイントといえる。

 内部は電源ケーブルが多少ごちゃごちゃしているものの、総じてゆとりがある。前面から吸気して背面にある電源ファンや9cm角のセカンドファンで排気を行なうが、静粛性にも配慮されており、アイドル時はグラフィックスカードの冷却ファンの風切り音が耳につくほどだ。システムに高い負荷をかければそれなりに騒音は発生するが、処理が終わればすぐに冷却ファンの回転数が下がる。冷却ファンの回転数はBIOSセットアップで7段階にきめ細かく調整が可能だ。

 メンテナンス性だけでなくセキュリティーにも配慮が見られる。盗難防止用にケースカバーに電磁ロックをかけたり、電源オフ時にケースカバーが開けられると、次回起動時にBIOS画面でアラートを出すといったことがBIOSセットアップで簡単に設定できる。PC起動時やBIOS変更の際にパスワードの入力を求めるように設定できたり、USBポートやフロッピードライブ、シリアルやパラレルといった各ポートの無効化など、細かな設定が行なえるのは同社のHP Compaq Business Desktopシリーズと共通だ。

アクセスしやすい前面に、6ピンのIEEE1394と2基のUSBポートのほか、ヘッドフォンとマイク端子が並んでいる。背面には静穏性に配慮して、9cm角の電源ファンとセカンドファンを搭載している。
HPのデスクトップPC製品と同様、ケースカバーはもちろんのこと、ドライブや拡張カード、マザーボードまでもが工具を使わずに取り外しが可能だ。メンテナンス性に優れるだけでなく、盗難防止するためにケースカバーを電磁ロックする機構などを装備しているのがワークステーションならではといえる。
他社製品では縦横両置き対応をうたっても、どちらかの状態で光学ドライブが縦位置になってしまうが、本機では5インチベイのドライブを90度回転させて装着できるコンバーティブル機構を取り入れており、光学メディアを水平位置で安定して読み取れる。HPのロゴマークまで横位置に切り替えられるなど芸も細かい。

ワンランク上の選択肢として十分に魅力的

 さて、HP Workstation xw4200/CTのレビューはいかがだったろうか。目ざとい方ならば、「ワークステーションといっても普通のPCとそんなに変わらないじゃん」と思われるかもしれない。確かに、技術的な面を見れば間違いではないが、高い信頼性が要求されるワークステーションでは、採用されたパーツ単体はいうまでもなく、システムとしての品質管理や動作検証、ソフトウェアベンダーやグラフィックスベンダーとの協力で動作環境の検証や認定、不具合の対応が行なわれており、単なる自作PCやショップブランドのPCとは明確に異なる製品に仕上がっている。独自仕様のBIOSやメンテナンス性の高いケースなど、メーカー製ならではのアドバンテージも大きな魅力だ。

 そして何よりも、最小構成で88,830円、評価機の構成でも116,130円とデスクトップPC並みのプライスパフォーマンスは満足感が高い。標準で3年間の翌日オンサイト保証(エンジニアの出張修理サービス)と3年間のパーツ保証がついており、サービス&サポート体制にも抜かりはない。注文時にハードウェアサービスのHP Care Packシリーズを選択すれば、サポート期間の延長や4時間対応のオンサイトサービスにアップグレードできる。

 あまのじゃくな筆者からすれば、本機を「パワフルなデスクトップPC」と見立てて、メインマシンのベースモデルとしての購入をおすすめしたい。特にグラフィックスレスのモデルを選び、NVIDIAのGeForceかATIのRADEONシリーズなどコンシューマー向けのグラフィックスカードを装着してゲームPCにしたり、大容量のドライブを増設してノンリニアビデオ編集PCに仕立てるのも面白いだろう。HPが想定するターゲットからは大きく外れてしまうが、これだけ安価に入手できるとなると、「単なるワークステーション」という枠にとどめてしまうには、あまりにももったいなく感じる。

 高いポテンシャルを秘めたワンランク上の選択肢として、購入時の候補にいれてみてはいかがだろうか。

HP Workstation xw4200/CTのスペック(評価機の場合)

CPU*Pentium 4/2.80GHz
マザーボードHPオリジナル
チップセットIntel 925X Express
メモリー*デュアルチャンネルDDR2 SDRAM 1024MB(512MB×2/ECC対応/最大4096MB/PC2-4300)
メモリースロット240ピンDIMM×4(空き2)
拡張スロット*PCI Express x16×1(空き0)、PCI Express x1×2(空き2)、PCI×4(空き3)
ドライブベイ5インチ×3(空き2)、3.5インチ×3(空き1)
ハードディスク*40GB(シリアルATA)
光学ドライブ*最大48倍速CD-ROMドライブ
フロッピードライブ3.5インチ2モード(本体内蔵)
グラフィックスチップ*NVIDIA Quadro FX540
グラフィックスメモリー*DDR SDRAM 128MB
サウンドチップセット内蔵(AC'97コーデック)
ネットワーク1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
インターフェイス*DVI-I×1、アナログRGB出力、USB 2.0×8(前面2/背面6)、IEEE1394×3(6ピン/前面1/背面2)、パラレル、シリアル、ヘッドフォン、ライン入力、ライン出力、マイク、PS/2×2など
電源ユニット360W
サイズW168×D456×H450mm(縦置き時)
重量約16kg
OS*Windows XP Professional(SP2)
価格116,130円(PC本体のみ/4月1日現在の評価機の場合/キャンペーン適用ずみ/税込み)
* = カスタマイズ可能な項目

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