バッファロー「Link de 録!!」は、同社製のUSB接続のTVキャプチャーユニットと、ネットワーク型HDD(NAS)を組み合わせて稼働させることにより、PCレスでTV録画が行えるシステムだ。
シンプルに考えると、PCの代わりをNASで置き換え、TVキャプチャーユニットのコントロールを行っているといった仕組みになる。NASは一見外付けHDDのような外観だが、実際には単一のコンピュータとして、マザーがありCPUが搭載され、UNIXベースのOSが動作している。だからこそ、TVキャプチャーユニットのコントロールができるというわけだ。
さてLink de 録!!は、“PCレスでTV録画が行える”のが大きな特徴となるのだが、とはいえディスプレイ出力ができないNASとUSB接続タイプのTVキャプチャーユニットだけでは、録画した映像を見ることができず、録画予約や各種設定が行えない。実稼働には同じくバッファロー製のネットワークメディアプレーヤー「LinkTheater」経由で家庭用TVに出力するか、PCを利用する。
ただしPCも、視聴や設定・操作のために利用するあくまでデバイスの1つといったイメージで、従来のPCによるTV録画環境のような、それを中心にしたシステムではないところが異なる。
ネットワークメディアプレーヤーないしPCは、LANで接続するだけ。当然無線LANも利用できるので設置場所の自由度が非常に高く、PC、NAS+TVキャプチャーユニット、LinkTheater+家庭用TVなどは、それぞれ別の部屋に配置されていてもかまわないといった設置性の高さや対応シチュエーションの広さが魅力となる。
さて、Link de 録!!は単一商品の名称ではなく、同社製USB外付けTVキャプチャーユニット「PC-MV7DX/U2」、NAS製品「LinkStationないしTeraStation」、そしてネットワークメディアプレーヤー「LinkTheater」、あるいはPCの組み合わせで構成される「ネットワーク接続対応のHDD録画システム」のことを差す。
今回は、計1TバイトHDDを搭載するNAS「TeraStation HD-H1.0TGL/R5」、USB接続タイプの外付けTVキャプチャーユニット「PC-MV7DX/U2」を2基、ネットワークメディアプレーヤー「LinkTheater PC-P3LWG/DVD」を導入、そして既存PCともあわせて構成してみた。
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