米Adobe Systemsは4月4日、デジタル画像編集・作成ソフト「Adobe Photoshop CS2」を発表した。
同ソフトはスタンドアロン型アプリケーションとして、あるいは同じく4日に発表された「Adobe Creative Suite 2」の主要コンポーネントとして提供される。
Photoshop CS2では、赤目、ぶれ、レンズのゆがみなど一般的な写真の問題に対処するための「Spot Healing Brush」が強化され、「Smart Object」機能では、画像やベクター画像を画質を落とさずに拡縮・変形できる。
さらに映画・放送の専門家の声に応え、ノンディストラクティブ編集、32ビットHigh Dynamic Range(HDR)画像の作成・編集が可能になっている。新しいダイレクトエクスポート機能により、TVモニターでプレビューを閲覧することも可能だ。
「Vanishing Point」機能では、画像の遠近感を保ったまま画像オブジェクトをコピー、ペイント、変形できる。「Image Warping」機能では、簡単に画像を折ったり、伸ばしたり、ひねったり、巻いたりして形にすることができる。
またPhotoshop CS2では、写真・画像の検索を容易にするために、「File Browser」を「Adobe Bridge」にアップグレードしている。Adobe Bridgeはコントロールセンターとして機能し、Adobe Creative Suiteの各製品をスムーズに統合する。
Photoshop CS2は5月に米国とカナダで出荷開始され、各国版は5月末から6月初旬にリリースされる見込み。推定価格は599ドル、旧バージョンからのアップグレード価格は149ドル。対応OSはMac OS Xのバージョン10.2.8から10.3.8、Windows 2000 SP4、Windows XP SP1またはSP2。
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