今モデルの特徴の1つである、PSPで再生可能なメモリースティックビデオフォーマット対応MPEG-4ファイルを生成するには、録画後のファイル管理を行う「リストウインドウ」ツール上で操作を行う。
PSPで再生できるMPEG-4形式への変換は、以下の3種類の設定から選択することができる。
PSP対応ファイルは、一度リストウィンドウ上でソフトウェア変換/ファイル生成を行った後、そのファイルをPSPへ転送することになる。ちなみにPentium 4/3E GHz(Intel 865Gマザー)、PC3200 DDR SDRAM 1024Mバイト搭載のPC環境において、30分のMPEG-2映像(ビットレート4Mbps CBR)を、画質優先PSP対応MPEG-4ファイルへの変換するさいにかかった時間は約13分。実時間の半分以下といったところだ。
ファイル転送は、上記で試したファイルの場合では5分前後の時間がかかり、エンコードと合わせて計20分前後の時間が必要ということになる。この時PSPのメモリースティック内フォルダの指定を行うわけで、メモリースティックにおけるルートディレクトリを指定する。PSPへのファイル転送時には同ツールが自動でPSPドライブ内で動画を配置するフォルダ「MP_ROOT」と「100MNV01」を自動で作成するためなのだが、このあたりはエンコードから自動的にやってくれる項目も追加するなどして工夫して欲しい気もする。
ちなみにソニー製DVD/HDDレコーダー「PSX DESR-5700/7700」(関連記事参照)にもPSP用ファイル生成と連携機能が備わっているが、設定ビットレートによっては変換時間がかなりかかる傾向にある。マシンパワーのあるPC上で変換を行うことで、こうした時間を短縮できるのは“PC録画活用派”における利点と言える。
もう1つ、ソニースタイルで購入できるPSP向け動画変換ソフト「Image Converter 2 Ver2.1」を使って同録画ファイルを変換、転送した場合も試してみたが、同画質設定で時間はPSPへの転送時間を含めて約17分とやや短縮傾向だった。
時間のみで比べるならImage Converter 2の方が高速だが、一度エンコード処理を開始してしまうと作業が完了するまで操作が行えない仕様になっている。それに対して同機のリストウィンドウ上で変換作業や転送作業を行う場合では、同ツール上でエンコード作業や転送作業をしている間もほかの各種操作が可能となっているのがポイントだ。つまり、エンコード処理を開始してしまった後でも別途エンコードしたいファイルを追加し、そのままそのファイルに対してもエンコード処理を行うようタスク追加の指定ができる。この点ではより柔軟性のあるリストウィンドウ上での作業の方が好感が持てるところである。
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