ではさっそく使用してみよう。接続時の注意として、この手の製品では基本的にHDDのマスター/スレーブ設定をマスター側にしておく必要があるのが暗黙の了解となっている。
しかしマニュアルにその手の表記は確認できず、一般ユーザーであれば若干とまどうこともあるかもしれない。とりあえず手持ちの機器でテストしてみたところ、3.5インチHDDはマスター/ケーブルセレクトで認識、スレーブでは認識されず。2.5インチHDDは特殊ジャンパを用いているためマスターのみで認識。5インチ光学ドライブはマスター/スレーブ/ケーブルセレクト共に動作した。ドライブの接続時にジャンパは再度チェックすることをおすすめする。
ここまでで、おおよその使い方は理解できるだろう。
では実性能をチェックしてみることにする。マザーボードのIDEポートに接続した場合とDN-IDE3525を介したUSB2.0接続した場合の転送速度を計測してみた。
転送速度 | 3.5インチHDD Ultra ATA/100接続 | 3.5インチHDD DN-IDE3525経由のUSB2.0接続 (Ultra ATA/100接続時との差) | 2.5インチHDD Ultra ATA/100接続 | 2.5インチHDD DN-IDE3525経由のUSB2.0接続 (Ultra ATA/100接続時との差) | |
リード | バッファ | 40Mバイト/秒 | 32Mバイト/秒 (-8Mバイト/秒) | 30Mバイト/秒 | 32Mバイト/秒 (+2Mバイト/秒) |
ランダム | 56Mバイト/秒 | 33Mバイト/秒 (-13Mバイト/秒) | 34Mバイト/秒 | 33Mバイト/秒 (-1Mバイト/秒) | |
シーケンシャル | 40Mバイト/秒 | 19Mバイト/秒 (-21Mバイト/秒) | 25Mバイト/秒 | 25Mバイト/秒 (±0) | |
ライト | バッファ | 40Mバイト/秒 | 25Mバイト/秒 (-15Mバイト/秒) | 30Mバイト/秒 | 24Mバイト/秒 (-6Mバイト/秒) |
ランダム | 56Mバイト/秒 | 24Mバイト/秒 (-32Mバイト/秒) | 34Mバイト/秒 | 21Mバイト/秒 (-13Mバイト/秒) | |
シーケンシャル | 39Mバイト/秒 | 21Mバイト/秒 (-18Mバイト/秒) | 24Mバイト/秒 | 24Mバイト/秒 (±0バイト/秒) | |
平均アクセスタイム | 7ms | 22ms(+15ms) | 10ms | 10ms(±0) | |
※SiSoftware「Sandra 2005 SR1 LT版」ファイルシステムベンチマークでの結果 |
結果を見ると、DN-IDE3525の最大データ転送レートはおよそ20〜30Mバイト/秒ほどであることが分かる。
7200rpmタイプの3.5インチHDDの場合は、DN-IDE3525接続時の転送速度において平均アクセスタイムがかなり落ちる結果となった。これに対し2.5インチHDDは転送速度の低下も少なかった。テストによってはUltra ATA/100接続以上のスコアが出ているという所は少々疑問が残るが、ボトルネックの少なさとより大容量なバッファなどが関係しているのかもしれない。
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