クリエイティブ、オーディオプロセッサ「X-Fi」搭載ハイエンドサウンドカード発表サウンドカード

» 2005年09月08日 18時56分 公開
[ITmedia]

 クリエイティブメディアは9月7日、同社サウンドカード/システムであるSound Blasterの最新モデル「Sound Blaster X-Fi」シリーズ4モデル発表、9月下旬より発売する。

photo 外付けA/Dコンバータ内蔵インタフェースボックスが付属する「Sound Blaster X-Fi Elite Pro」(左)、5インチベイ設置タイプのインタフェースパネルが付属する「Sound Blaster X-Fi Fatal1ty FPS」(右)

 ラインアップは、オーディオ専用の64MバイトX-RAMを搭載し、外付けA/Dコンバータ搭載のX-Fi I/Oコンソール、リモコンが付属する最高峰モデル「Sound Blaster X-Fi Elite Pro(SBXFIELP)」、オーディオ専用の64MバイトX-RAM搭載+5インチベイ搭載タイプのインタフェースユニット+リモコンが付属するプロゲーマーのシグネチャーモデル「Sound Blaster X-Fi Fatal1ty FPS(SBXFIFTY)」、付属品構成はFatal1tyモデルと同一ながら、カード上のX-RAMを省略した「Sound Blaster X-Fi Platinum(SBXFIPL)」、同軸/光デジタル入出力モジュールを付属し、X-RAMは非搭載となるコストパフォーマンスに優れる「Sound Blaster X-Fi Digital Audio(SBXFIDA)」の4モデル。

 価格はオープン、同社通販ショップ価格はX-Fi Elite Proが4万2800円(税込み、以下同)、X-Fi Fatal1ty FPSが2万9800円、X-Fi Platinumが2万2280円、X-Fi Digital Audioが1万5800円。

photo カード上のX-RAMを省略した「Sound Blaster X-Fi Platinum」(左)、同軸/光デジタル入出力モジュールが付属する「Sound Blaster X-Fi Digital Audio」(右)

 X-Fiシリーズは、現状最も強力とされるオーディオプロセッサ「X-Fi Xtreme Fidelity」の搭載を軸に、使用用途に合わせてシステム全体を最適化する「モードアーキテクチャ」、ゲームオーディオや圧縮音楽などをDVD-Audioライククオリティのサウンドに変換する「24-bit Crystalizer」、オーディオ専用メモリ「X-RAM」の搭載(上位2モデルのみ)、S/N比最大116デシベルの7.1chアナログ出力/EAX ADVANCED HD 5.0/DVD-Audio/DTS/DTS-ESのサポートなどの機能搭載を特徴とする。

 「X-Fi Xtreme Fidelity」は、5100万を超えるトランジスタを搭載し、10000MIPS以上の処理が行えるとするオーディオプロセッサ。従来モデル搭載プロセッサ「Augidy」と比較し、24倍以上の性能を実現する。

photo Sound Blaster X-Fi Elite Proの基板デザイン

 「モードアーキテクチャ」は、昨今のPC向けサウンドカードに求められるさまざまな環境において、それぞれを最適なオーディオ環境を構築するためのものとして実装される。「ゲーム」、「エンターテインメント」、「オーディオクリエイション」と3種類のモードが用意され、それぞれの用途に合わせ環境を最適化することで、オーディオプロセッサの能力を無駄なく使用することができる。

photo 使用するモード別に環境を最適化する「モードアーキテクチャ」
モードアーキテクチャのモード仕様と効果
ゲームモードゲームのフレームレートを落とすことなく、最新の3Dポジショナル/サラウンドオーディオ、リアルなエンバイロメンタルオーディオ機能を実現する。マザーボードに実装されているオーディオ環境よりも平均15%以上パフォーマンスをアップさせる。
エンターテインメントモード映画や音楽鑑賞などPCデジタルエンターテインメントに最適化する。「24-bit Crystalizer」により、圧縮音楽などをオリジナルCDより優れたサウンドで再生する。「CMSS-3D」技術により、オーディオ内各要素を各chの最適なポジションに位置付ける。
オーディオクリエイションモード音楽制作現場における標準規格「ASIO2.0」のダイレクトモニタリングをサポートし、ギターやベースなどの録音時にストレスとなる遅延を避けられる。最大8つのハードウェアエフェクトのほか、高品質かつ多機能な24ビット音楽制作環境を構築可能とする。

 「24-bit Crystalizer」は、ゲームオーディオや圧縮音楽、CDオーディオなど、16ビットオーディオ内のトランジェントを検出し強化、DVD-Audioライクな24ビット/96kHzのオーディオクオリティへ変換するもの。

 一般的にCDコンテンツは、レコーディングスタジオなどでは24ビット/48k〜96kHzといった高解像度で録音され、音楽CD規格である16ビット/44.1kHzに圧縮変換される。音楽CDからMP3などに変換する際には、さらに圧縮されるということになる。24-bit Crystalizerにより、圧縮段階でオーディオストリーム中の制限された部分や破損した部分を認識し、それら要素を改善するという。

 「X-RAM」は、ゲームアプリケーションが使用できる専用メモリで、上位2モデルに搭載される。ゲーム中に含まれるオーディオデータをX-Fi Xtreme Fidelityが直接管理でき、よりスムースに取りこぼしなく再生できるうえ、OS/CPU側でのオーディオ処理を軽減する効果がある。

 ほか、自然なサラウンドを実現する最新の「CMSS-3D」テクノロジーの採用、EAX ADVANCED HD 5.0/DVD-Audioの再生サポート、Dolby Digital EX/DTS-ESデコーダの内蔵、音楽制作現場における標準規格「ASIO 2.0」対応などの機能を持つ。

 X-Fi機能を活かせるメディアファイル再生・録音統合ソフト「Creative MediaSource 3.0」、シンクロ録音・トラック分割などが行える「Creative Smart Recorder 2.0」、24ビット/96kHz対応WAVE編集エディタ「Creative WaveStudio」、リモコン操作を想定したメディアセンターソフト「Creative エンターテイメントセンター」などがバンドルされる。

 対応OSはWindows XP SP2以上。

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