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» 2005年09月28日 17時36分 公開

最新技術でエンドユーザーにプライシング還元──日本HP発表会

日本HPは9月28日、インクジェットプリンタの新製品発表会を行った。今回発売される製品は10製品で、5年の歳月と開発費1500億円を投入した「スケーラブル・プリンティング・テクノロジー」(SPT)搭載機種を中心とした、豊富な製品ラインアップとなっている。

[塙恵子,ITmedia]

 今年のキーワードは、「スケーラブル・プリンティング・テクノロジー」(SPT)。これによって、インクヘッドのノズル3900個という多ノズル化、高密度化に成功。1秒あたりのインクドロップ数も1億4000発という世界最速のプリント速度が実現したという。この結果、実にL版プリント1枚12秒という速さで印刷が可能になった。これは、日本HPが実に5年もの歳月をかけて開発した技術で、開発費に1500億円を投入したという。新しく発売となる製品のうち3機種にこのSPTを採用している。

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9月28日発売となる、全10製品

 日本ヒューレット・パッカード マーケティング本部 黒沼氏は、会場でL版プリント印刷のデモンストレーションを行った。途中、インク切れになるというハプニングが起こり、フィルム1本分に値する24枚を印刷することはできなかったが、22枚のプリントを9分4秒という速さで仕上げることができた。「お店では、最低1時間かかりますが、SPJ技術によって自宅で約10分で簡単に印刷することが可能になりました」と、黒沼氏。

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日本HPマーケティング本部 黒沼進治氏。会場でプリントを実演

 また、「アクティブ・エアー・マネージメント」というインクシステムを採用。これは、通常ヘッド内部に溜まる気泡を自動除去し、目詰まりを回避、最後までインクを使い切ることができるという仕組みである。この製法でインクの無駄がゼロになり、印刷がより経済的になったと同社。同時に耐光性90年、保存性200年と言われている、耐水性、耐光性の強い用紙も引き続き提供する。また新機種からは、写真用紙裏のバーコードを読み取ることで、用紙や印刷設定も完全自動判別が可能になり、スムーズな印刷ができるようになった。黒沼氏は「解像度、ドロップサイズなどでプリンタを選ぶ時代はもう終わった」と語る。

 今回、同社はオンラインストア「HP Directplus」での商品販売に力を入れると発表した。これによって本体価格を約20〜30%安い価格で提供。加えて、インクと専用用紙のバリューパックを利用することで、高品質プリントがL版約19円という低価格を実現した。

 同社の統計によると、eコマースを利用したい、または積極的に利用したいと答えたユーザーは、約70%だという。今後の販売戦略としては、量販店での販売と併せて、eコマースモデルを強化していきたいとしている。「HPのWebサイトを通じた直販だけではなく、量販店と連携をとったハイブリッドeコマースモデルを進めていきたい」と同社執行役員 滝澤氏。この冬、eコマース販売で、No.1シェアを獲得を目指とともに、eコマース販売、店頭販売合わせて、インクジェットプリンタ日本市場で前年度比2倍、シェア15%を達成に向け、さらにサービス展開を図っていく。

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eコマースによるコンシューマ向けインクジェットプリンタ販売状況。「PSC1510」が発売された今年6月から急激に売れ行きが上がっている
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日本HP執行役員 滝澤敦氏


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