日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が日本向けの個人向けモバイルとして展開する新モデルが「HP Compaq nx4300 Notebook PC」だ。
直販スタイルの低価格さを維持しながら、薄さ・軽さによる携帯性と2スピンドル+ワイド液晶というエンタテインメント要素を取り入れたホーム・モバイル向け、かつ日本人向けとするノートモデルとなる。今回はそのnx4300の性能に迫ってみよう。
nx4300のそのデザインは日本人デザイナーにより、とりわけ電車移動が多く、モバイルモデル望む国内ユーザーを中心とするアジア圏ユーザーを考慮したデザイン・仕様を採用したとのことである。
本体デザインとそのカラーは、同社オフィス向けモデルなどで採用されているブラック・グレー系ではなく、トップカバーにヘアライン仕上げのシルバーカラーが採用され、無駄な凹凸が少ない一貫したシンプルデザインをまとっているのが特徴だ。
この見た目についてあえて言うなれば、個人的にはパーソナル向けに振ったモバイルでは“見せびらかし”といった自己所有欲要素もかなり重要と思っているので、可能であればインサイドパネルも一貫したヘアライン加工を採用して欲しかったことだろうか。その点から筆者の第一印象としては、完全にパーソナル向けとまでは感じなかったが、もちろん今までの同社製品とは一線を画していると思う。
ディスプレイには1280×768ドット(WXGA)表示対応の12.1インチワイドで、光沢タイプの同社ウルトラクリアビューカラー液晶が採用されている。
パネル部分は一段黒いフレームを挟んで搭載されているため、映像鑑賞などでは色味がよく出て見やすい印象だ。狭いベゼルをもデザイン的な特徴にする、現状の国内モバイルPCのトレンドとはややずれている印象を受けたりもした。しかし、実際に実物を眺めてみるとそれはさほどマイナスにはならないとも思ったし、シンプルかつプレーンなシルバーボディが引き立っている。
なお、同じ12.1インチの1024×768ドット表示対応XGA液晶と比較すると文字のサイズなどは若干小さくなる傾向だが、表示できる情報量は勝るメリットがある。そしてなにより、ワイドスパンのDVD鑑賞時などでは無駄な領域が少なく見やすいといったメリットは大きい。さらにはタイムライン編集を行うといったムービー編集作業時や表計算ソフトのスプレッドシートなどでも、このWXGAパネルの方がCGAよりもより多くの情報を1画面で表示できる。
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