CEATEC JAPAN 2005 HD DVDプロモーションブースで、ノートPCなどへ搭載可能な東芝サムスン ストレージ・テクノロジー(東芝サムスンST)製スリムHD DVD-ROMドライブ「TS-L802A」、および同ドライブ搭載の東芝製17インチワイド液晶搭載のAVノートPC「Qosmio G20」の筐体に搭載したコンセプトモデルが展示されていた。
TS-L802Aは、HD DVD-Video再生を可能とするスリムタイプとしては初となるノートPC向けドライブ。HD DVD/DVD/CDと3種類の規格に対応する。その光学系は上記3つのLD光源からの光を1つの対物レンズに集める構成となっている。HD DVDのメリットの1つとして挙げられている「既存DVDと構造が似ている」ことから、同一の対物レンズを用いることができ、結果、薄型ドライブにも反映できたとしている。
なおHD DVDは読み込みのみのHD DVD-ROMのみ対応となっているが、DVD/CDへの記録に関しては、現状対応となっている規格・フォーマットでの読み書き機能を備えるとのこと。予価は未定ながら、説明員氏によると「(初出で)2万円は切りたい」と述べ、かつ東芝をはじめとするメーカーへの出荷と同じく、アキバPCパーツショップなどで販売されるいわゆる「バルク」での登場もありえることを示唆した。
スリムHD DVDドライブを搭載したコンセプトAVノートは、フロントローディングタイプの光学ドライブ搭載AVノートPC「Qosmio G20」にそのまま搭載したといった感じのもので、フロントのドライブベイ部も突貫工事で無理矢理載せたといった手作り感もなく完成度はかなり高いと感じられた。
同ドライブ搭載モデルは来年初頭投入を目標とし、価格は現在Qosmioシリーズハイエンドモデルと同価格帯となる30万円ほどが想定されている。
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