数字よりも中身がすごいんです──ATI Technologiesが「R520」こと新GPU「RADEON X1000」シリーズ発表グラフィックスチップ(1/5 ページ)

» 2005年10月05日 22時14分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

 10月5日(現地時間)、ATI Technologies(以下ATI)は新世代アーキテクチャを採用したRADEON X1000シリーズを発表した。2002年にリリースされたRADEON 9700以来、ATIはシェーダモデル2.0世代のGPUとシェーダのアーキテクチャに大きな手を加えてこなかったが、今回リリースされたX1000シリーズでは、シェーダモデル3.0に対応するなど、内部アーキテクチャに関しても大きな変更が加えられた。最上位モデルのRADEON X1800 XTでは16パイプのピクセルシェーダエンジンを備え、動作クロックはコアクロック625MHz、メモリクロック1.5GHzのGDDR3メモリをサポートするなど高い3D描画性能を発揮する。

3年ぶりにアーキテクチャを大幅に更新させたATIのGPU

 今回ATIが発表したのは、これまで「R520」の開発コード名で呼ばれてきた「RADEON X1800」をはじめとするRADEON X1000シリーズだ。従来、ATIのハイエンドGPUはRADOEN X850シリーズとなっているが、今回発表されたX1800は、そのX850に変わるラインアップとなる。ATIの「GPU開発史」を振り返ってみると、今回のRADEON X1000シリーズは、ほぼ3年ぶりとなる新しいアーキテクチャ、となる。2002年の7月に発表されたのが「R300」の開発コード名で呼ばれていたRADEON 9700。このGPUで、ATIはDirect X 9でサポートされたシェーダモデル2.0にいち早く対応し、当時シェーダモデル1.3までしか対応できていなかったNVIDIAに大きな差をつけた。また、ピクセルシェーダのパイプライン数も16パイプに増やすなど、ハードウェアの面でもNVIDIAに大きな差をつけている。

 しかし、その後は、どちらかと言えばハードウェアの大きな変革はなく、小さなバージョンアップを重ねるにとどまってきた。例えば、2003年に発表したRADEON 9800は、実質的にはRADEON 9700の高速動作バージョンであったし、2004年に投入されたRADEON X800シリーズはPCI Expressへの対応を優先させたため、3Dプログラミングモデルはシェーダモデル2.0にとどまり「PCI Express版RADEON 9700/9800」というイメージが強かった。その間に、NVIDIAはいち早くシェーダモデル3.0に対応したGeForce 6800シリーズを投入し、この5月には24ピクセルパイプをサポートしたGeForce 7800も投入してきた。そうしたライバルに対する答えが、今回ATIが満を持して登場させるR520ことRADEON X1800などの、新しいGPUファミリーなのだ。

R520ことRADEON X1800XTのリファレンスカードとRADEON X1800 XLのリファレンスカード。これらのカードを使ったベンチマークテストの結果は後ほど掲載する
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