VAIOのバリューノートはやっぱり「VAIO」だ──ソニー「VAIO type F light」(3/3 ページ)

» 2005年10月07日 13時31分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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VAIOらしさが感じられる新しいバリューノート

 用意されたインタフェース、スロット、ドライブなどの配置は「VAIO type F」から大幅に変更された。右側面に光学ドライブと2つのUSBポート、オーディオ入出力。左側面にPCカードスロット、1つのUSBポート、i.LINK、LAN、モデムが配置される。「VAIO type F」では主要なポート、スロットを左側面に集中配置していた。これも使い勝手に配慮したものだが、例えば(右側で)USBマウス利用時にUSBフロッピーを接続する、または、左利きのユーザーがUSBマウスを使う、といったシチュエーションを考えるとUSBポートは「light」のように左右にあるのが好ましい。lightではメモリースティックスロットの位置が前面に変更されたが、やはり使い勝手を考えるとこちらが好ましい。

 「VAIO type F」になくて「light」だけに装備されるのが、ディスプレイの上に筐体と一体化されたカメラユニット「Motion EYE」だ。「VAIO type TR」以来の復活となるが、綺麗にディスプレイ部と一体化しており、デザイン上のマイナス面も感じない。「VAIO Type TR」では(とくにデザイン面で)不要だと意見も多かったわけだが、これならば不要論を唱えられることもないだろう。カメラのアングルはPC操作者だけを映し出すように固定されているが、インターネットを利用したテレビ電話やテレビ会議利用であれば問題ない。

右側面に用意されたインタフェースは光学ドライブと2つのUSBポート、オーディオ入出力

左側面に用意されたインタフェースはPCカードスロット、1つのUSBポート、i.LINK、LAN、モデム

正面にはワイヤレスLANのオンオフとメモリースティックスロットが用意されている

 「VAIO type F light」は実売価格で14万台を予定しており、いわゆる店頭販売される製品としては10万円前後の低価格ノートのジャンルに分類される。この価格帯の製品でも最近ではワイド液晶を採用する傾向がみられるが、やはり実用性重視の製品が多く、メーカーの個性を感じられる製品はそう多くない。

 「light」はコストダウンを図りながらも上位モデル「VAIO type F」のコンセプトをしっかり継承しており、そのデザインは「VAIO」の仲間であることを意識させてくれる。専用のPCデスクなどを準備するわけではなく、日常に溶け込んで利用する製品だからこそデザインが重要になる。また、インターネット利用がPC購入の大きな目的になっている現状では、過度のスペックは求めない「価格重視」といった購買層も多いだろう。「VAIO type F light」はこういったユーザーの需要に応えるのはもちろん、家族のためにPCを追加購入するといった場合にも十分候補に挙げられる製品だろう。

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