フィンランド発、携帯所有者確認の判断基準は「普通の歩き方」

» 2005年10月17日 17時19分 公開
[IDG Japan]
IDG

 数年前から窃盗対象として狙われやすくなっている高価な携帯電話やノートPC――しかし窃盗者は今後、所有者の「歩き方」の真似を学習しなければならないかもしれない。

 フィンランドの科学者が携帯デバイスの窃盗を防止するための新技術を開発した。携帯デバイス所有者の肉体動作の変化を検知し、その後デバイスをロックして認証されないユーザーによる使用を防止する。フィンランドのVTT Technical Research Centerが10月13日明らかにした。

 この技術は、携帯デバイスに搭載されたセンサーを利用してユーザーの歩き方の特徴を計測、そのデータをデバイスのメモリに保管する。開発者たちによれば、このプロセスは3D加速度測定法に基づいている。

 センサーはユーザーの歩き方を継続的に計測し、既に保管されている測定値と比較する。測定値が異なった場合、当該デバイスは自動的にフリーズし、パスワードを入力しない限り再起動しなくなる。

 「このバイオメトリック手法の主なメリットの1つは、気付かれることなく行動を検知し、またユーザーに特別な操作を強いることがない点だ」と、研究ディレクターのヘイッキ・アリスト氏はWebキャストされた発表会見で説明した。

 パスワードとそのほかのバイオメトリクス方式によってIDデータが比較されると、IDはユーザーの操作を必要とすることなくバックグラウンドプロセスとして認証されるという。

 この技術を36人(男性19人、女性17人)の被験者に2カ月間テストした結果、認識率は90%超だった、とフィンランドの研究者たちは報告している。

 もっともアリスト氏によれば、幾つかの課題も残された。その1つが、履く靴の違いなどによってユーザーの歩き方が異なる場合はそれを学習しなければならない。このほか、まだ限定的にしか提供されていないセンサーを使うため、コスト面でユーザーに負担を強いる問題もあるという。

 だがアリスト氏は、これらの問題にかかわらず、この特許技術が今後2年間で新型の携帯電話、PDA、ノートPC製品に採用されていくだろうと期待している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  4. 全48製品が最大40%オフ! BenQのディスプレイやプロジェクターがお得に! (2026年10月11日)
  5. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  6. Anthropicが小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表/Mistral AIが大規模言語モデル「Mistral Large 4」を公開 (2026年10月11日)
  7. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  8. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー