大ヒットを飛ばした複合機がさらに進化――EPSON「PM-A950」(3/5 ページ)

» 2005年10月24日 14時42分 公開
[林利明(リアクション),ITmedia]

●ファンプリントモード

 このモードからは、手書き合成シート、写真コピー、P.I.F.印刷を行う。

 手書き合成シートは、メモリカードから選んだ1枚の画像に、手書きの文字やイラストを重ねて印刷する機能だ。PM-A900も備えていたが、PM-A950では文字飾りの種類が増え、手書き文字/イラストを重ねる画像上の位置を合わせやすくなった。手書き合成シートを出力すると、選択した画像がうっすらとした水色で手書きエリアに印刷されている。つまり、画像に直接手書きするような感覚で、自分の手で文字やイラストを描き加えられるわけだ。1回の操作で最大10枚まで印刷できるので、年賀状の作成などにも重宝するだろう。なお、用紙種類とサイズ、レイアウトは、液晶メニューで設定する。用紙サイズはL判とはがきのみだ。

 写真コピーは、L判/E判のプリント写真を焼き増ししたり、トリミングして拡大印刷する機能だ。焼き増しの場合、L判/E判のプリント写真を原稿台に最大3枚まで並べて、一気にコピーできる。退色復元も使えるので、古い写真を一度スキャンして印刷するよりもずっと手軽だ。

 P.I.F.印刷は、EPSONの「Print Image Framer」を利用する機能だ。EPSONのサイトからフォトフレームデータをダウンロードし、画像と同じメモリカードに保存しておくことで、好きな画像にフォトフレームを合成して印刷できる。

・新しくなった手書き合成シートと作例

画像 手書き合成シートの手書きエリアに、画像が薄く印刷されているのが分かるだろうか。手書き文字やイラストの位置合わせが正確にできて、実際に合成印刷したときのズレもほとんどない
画像 作例

●スキャンモード

 スキャンモードのダイレクト機能は、原稿をスキャンしてメモリカードに直接保存するもののみだ。原稿は光学300dpiでスキャンされる。そのほか、スキャンしてPCに転送、PDF形式で保存、メールに添付、Web(EPSONのユーザー登録サイト)にアップロードといった操作も選べるが、実際の操作はPC上のスキャンソフト「EPSON Scan」が行う。

●フィルムモード

 最初にフィルムの種類を選び、退色復元の有無と自動露出レベル(淡い/ふつう/鮮やか)を設定すると、プレビューが始まる。フィルムの種類は、カラーネガ(35ミリスリーブ)、カラーポジ(35ミリスリーブ)、カラーポジ(35ミリマウント)、モノクロネガ(35ミリスリーブ)だ。プレビュー後の操作メニューはメモリカードモードとほぼ同じで、すべて印刷や選んで印刷となる。スキャン画像をメモリカードに直接保存することも可能だ。この場合、スキャン解像度は光学1200dpiだった。最大光学解像度は4800dpiだが、はがきサイズくらいまでの印刷なら、1200dpiスキャンで十分だ。

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