写真画質では、今年の目玉ともいえるオートフォトファイン!EXの自動色調整をチェックする。スキャン画質(反射原稿/フィルム)はどんな原稿でも安定しており、不満は感じない。
オートフォトファイン!EXの全体的な印象としては、高めの彩度、低めの明度という傾向があるようで、濃厚な発色だ。暗部の階調がしっかりしており、芯の通ってどっしりした雰囲気になりやすい。人肌の発色は正直微妙だ。画像によってはイエローが強くなる場合も見られた。
露出アンダーや逆光写真の人物補正は、さすがに完璧とはいかないようだ。露出アンダーの写真はなかなか巧みに補正してくれるが、逆光写真だと期待したような効果が得られないことが多かった。
オートフォトファイン!EXは、あくまで自動の画像認識と色調整だ。写真全体の色要素や人物のポーズ、顔の角度などによって処理が変わる。色調整がばっちり決まる画像もあれば、逆効果になってしまう画像もある。色作りの安定感に欠ける気がするので、オートフォトファイン!EX以外の色補正を使うのも1つの手だろう。ダイレクト印刷なら「P.I.M」(Print Image Matching)、または「色補正なし」、PC印刷ならドライバの「マニュアル色補正」から選べる「自然な色あい」や「EPSON基準色」などだ。
・花とミニカー
・露出アンダー写真
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