きょうは「インテル謹製ベンチ」を「Athlon 64」で使ってみた(4/4 ページ)

» 2005年11月09日 21時21分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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 ということで、β1状態ではあるものの、GCATの示す「満足度」はどんな値を示すのか。先に紹介したCPU「Athlon 64 FX-57」にハイエンドからミドルレンジまでのGPUを組み合わせて試してみた。参考データとして、GCATと同じ条件で動かした3DMark05とDOOM 3 timedemoの値も並べておく。

FX-57&GeForce7800GTX SLIFX-57&GeForce7800GTX sngFX-57&GeForce7800GT sngFX-57&GeForce6800GT sngFX-57&GeForce6600GT sng
GCAT_DOOM3 Max FPS429379349312228
GCAT_DOOM3 Min FPS124139999164
GCAT_DOOM3 Ave FPS207.14213.09206.27163.93126.8
GCAT_DOOM3 Bayesian Max33333
GCAT_DOOM3 Bayesian Min33333
GCAT_DOOM3 Threshold Max4.734.634.734.734.73
GCAT_DOOM3 Threshold Min4.154.054.154.154.15
DOOM 3 timedemo demo1125.3127.7125.8108.287.3
3DMark05 Score122277740690150333509

 GCATの「Run timedemo workload」は解像度1024×768ドット、AAなし、Anisoなしに固定される。そのため、3DMark05、DOOM3 timedemo demo1のベンチも条件をそろえて測定している

FX-57&GeForce7800GTX SLIFX-57&GeForce7800GTX sngFX-57&GeForce7800GT sngFX-57&GeForce6800GT sngFX-57&GeForce6600GT sng
GCAT_DOOM3 Max FPS1.88 1.66 1.53 1.37 1
GCAT_DOOM3 Min FPS1.94 2.17 1.55 1.42 1
GCAT_DOOM3 Ave FPS1.63 1.68 1.63 1.29 1
GCAT_DOOM3 Bayesian Max1.00 1.00 1.00 1.00 1
GCAT_DOOM3 Bayesian Min1.00 1.00 1.00 1.00 1
GCAT_DOOM3 Threshold Max1.00 0.98 1.00 1.00 1
GCAT_DOOM3 Threshold Min1.00 0.98 1.00 1.00 1
DOOM 3 timedemo demo11.44 1.46 1.44 1.24 1
3DMark05 Score3.48 2.21 1.97 1.43 1

 こちらはGeForce 6600 GTを用いたベンチの結果を「1」とした場合の相対値

 肝心の「満足度」を示す「Threshold Model」「Bayesian Model」(これらは評価処理を行うときに用いられる統計演算モデルの名称である)の値は、GPUが変わっても変化しない。満足度を算出する基準値ともいうべき「しきい値」は、DOOM 3の場合「40」FPSに定められている(インテルの資料より)が、GCATで示されたFPSの最小値を見るかぎり、GeForce 6600GTを用いたテストでも64FPSを示している。このあたりが満足度で示された値に何らかの関係があるのだろうか。

 3Dmark05、DOOM 3 timedemoの結果と比較すると、GCATで測定されたFPSの値と傾向がリンクしているのが確認できる。GeForce 6600 GTで測定された結果を1とした場合の相対値を並べてみると、3DMark05とFPS最小値の結果は非常に似た傾向を示し、DOOM 3とFPS平均値の推移は絶対値が異なるものの、GeForce 6800GTより上位のGPUでともに頭打ちになる。NVIDIA SLIによるパフォーマンス向上がGCATでもDOOM 3 timedemoでも確認できなかったのも興味深い。

 何度も繰り返しになるが、β1であるので、使い勝手の問題や「満足度」の値など、今回示された結果で判断するのは早計だろう。公式配布版では「Run timedemo workloadで負荷条件が変更できない」「デモファイルをユーザーが手動で選択しなければならない」「Insertキーを押さないとデータの取得が開始されない」「測定者によって測定データがそろわない可能性が高い」などは「当然」改善されると期待したい(ただし、日本語対応は“考慮するが優先順位は低い”ことをインテルは公式に表明している)。

 肝心の「満足度」に関する値はどうなのだろうか。すべてにおいて一定の値、というのは、設定されている「しきい値」よりFPS最小値が上回っていることを考慮しても「正しい評価」とは考えにくい。実際、GeForce 6600GTとGeForce 7800GTXのゲーム画面は、体感で判別できるほど、速度が異なっているのだ。やはり、β1であるがための「チューニング不足」と考えたい。

 インテルは、GCATの「公平さ」をユーザーに示すために「競合他社」のロゴ取得などは一切行わないとしてる。「GCATが公平で有効な評価ツールであることは、多くのユーザーが使うことで証明されるだろう」とはインテルの弁だが、少なくとも「日本語」がサポートされないことには、日本にユーザーには手を出しにくいベンチマークとなるだろう。そして、評価基準となるゲームタイトルが、2005年後半という時期としては「最新」と呼べないことも気になる。

 「満足度」がベンチマークの重要な評価基準となる、というインテルの主張は、至極もっともなことだと思う。ただし、公式配布版が「公平な標準指標」として多くのユーザーに使ったもらえるためには、数多くの改善がこのβ1に加えられることになるだろう。

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