先日紹介した記事にもあるように、GCATは「DOOM 3」「Half-Life 2」「Unreal Touenament 2004」を使って、フレームレート3種類(最大、最小、平均)の値と、「参加人数175名」(インテル資料より)規模のユーザーテストで取得した「ゲームの動作にどれだけ満足できたか」に関する主観的なデータを統計処理で定量化した値を性能の指標として用いる。
フレームレートの最大、最小、平均値を指標として出力するベンチマークは、Aquamark3などすでに存在しており、それほど目新しくないが、「満足度」という主観的な指標を出力するベンチマークはGCATが初めてだろう。今回そろえた「GeForce 7800 GTXのNVIDIA SLI」という現時点で入手できる「最高級構成」から「GeForce 6600 GTのシングル構成」といった、エントリークラス(ゲームユーザーからすればギリギリ許せる段階)の環境で、この「満足度」という主観的評価がどのように変化するのか興味深い。
GCATはWebページからダウンロード配布されることになっているが、β1におけるインストールファイルの容量は28.4Mバイト。3DMark05と比べてもかなり小さい。ただし、ベンチマークに用いられるゲームタイトルのコードはこの中に含まれていないため、ユーザーが自分でゲームを調達しなければならない。
GCATは、システムに導入されていないゲームタイトルはグレーアウトになって選択できないようになっている。試しに、デモ版をダウンロードして導入してみたが、グレーアウト状態で、その先の段階には進めなかった。なお、β1の資料ではGCATの動作は英語版のWindows XPのみと記載されており、ゲームも英語版でないと、先のメニューで選択できるものの、実際の評価処理までは到達できなかったことも述べておきたい。
正式配布版でこの部分が変更されなかった場合、GCATでベンチマークを行うためには、英語版のWindows XPを導入し、英語版のゲームタイトルを購入しなければならないことになる。「パッチやMODのことを考えると洋ゲーは英語版に限るぜ」というパワーゲーマーは多いかもしれないが、さすがに英語版Windows XPが必須となると、日本のユーザーではなかなか手が出せないのではないだろうか。
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