レビュー
» 2005年11月15日 21時24分 公開

グラフィックスカード:きょうはエルザジャパン「GLADIAC 940 GS 256MB」でGeForce 6800 GSとRADEON X1600XTを「激突」させた (1/4)

「ミドルレンジでRADEON X1600XTは唯一の選択肢となる」といったのは1カ月前。NVIDIAの次期ミドルレンジGPUも遅れるようでATIは安泰……、と思っていたら、伏兵「GeForce 6800GS」出現。しかもこの伏兵、意外と「強い」らしい。

[長浜和也,ITmedia]

 先日のRADEON X1000シリーズの連続レビューで取り上げたミドルレンジGPU「RADEON X1600XT」と「GeForce 6600GT」の比較記事のなかで「GeForce 7800 GTXとRADEON X850XT PEのベンチマーク記事ではATIファンが切歯扼腕の思いであったが、今度はNVIDIAファンが同じ思いをするだろう」といったこと書いた。

 同じ記事に(だからNVIDIAはミドルレンジGeForce 7800シリーズを速くリリースしてほしいのだ)とかっこ付きで述べてしまったが、新世代のミドルレンジGPUとして開発が進んでいる「GeForce 7600」はどうも来年まで待たなければならない状況にあるらしい。

 この記事でも紹介しているように、RADEON X1600XTの実売予想価格は256Mバイト版で3万円前後、128Mバイト版で2万円後半から3万円あたりになると予想されている。ここは、グラフィックスカード市場のボリュームゾーンといわれている価格帯でこれまでも激しい競争が繰り広げられてきた市場でもある。

 ATIがRADEON X1600XTを発表したした時点で、NVIDIAの同価格帯ラインアップは2万5000円台のGeForce 6600GTと無印GeForce 6800の2種類であった。この上はGeForce 6800 GTとGeForce 7800GTの実売価格4万5000円台後半、といきなり跳ね上がってしまう。

 旧世代GPUのGeForce 6600GTと無印GeForce 6800で新世代のRADEON X1600XTと張り合うのは、動作クロックとパイプラインといったスペックを比べても、前回比較したレビュー記事の結果を見ても少々荷が重い。

 このままでは、競争が激しいボリュームゾーンでNVIDIAは不利になってしまう。そこで、先日発表された「GeForce 6800 GS」である。ここにきて、GeForce 6800の派生モデルがいろいろと登場してきているが、GeForce 6800GSは「GeForce 6800GTの下」「無印GeForce 6800の上」というスペックを有している。

RADEON X1600XTGeForce 6800GeForce 6600GT
コアクロック590MHz325MHz500MHz
メモリクロック1.38GHz700MHz1GHz
VertexShaderUnit553
Pixcel Pipeline12128

GeForce 6800GeForce 6800GSGeForce 6800GT
コアクロック325MHz430MHz350MHz
メモリクロック700MHz1GHz1GHz
VertexShaderUnit556
Pixcel Pipeline121216

 クロックはGeForce 6800GTを上回り、VertexShaderユニットの数とPixelShaderパイプラインの本数は無印GeForce 6800と同等である。RADEON X1600XTとスペックを比較してみると、VertexShaderユニットの数とPixelShaderパイプラインの本数は同じものの、動作クロックで劣る。そして、GPUの世代はGeForce 6800GSが古い。と、スペックを並べただけでは、NVIDIAがいうところの「ミドルレンジセグメントのパフォーマンスをアップする」という言葉はにわかに信じがたくなってくる。

 ということで、発表早々、店頭に姿を見せている「GeForce 6800GS」のパフォーマンスをいつものベンチマークテストで検証してみたい。今回評価するGeForce 6800 GS搭載グラフィックスカードは、いち早く製品を発表したエルザジャパンの「GLADIAC 940 GS 256MB」を用いた。ドライバはForceWare 81.94を適用。現在NVIDIAのサイトからダウンロードできるこの最新のバージョンからGeForce 6800 GS(と発表されたばかりのGeForce 7800 GTX 512)がサポートされた。

 テストマシンは、GeForce 6800 GSがRADEON X1600XTと競合する「お父さん買い」のエントリークラスであることから、CPUにAthlon 64 3500+を組み合わせたミドルレンジ構成を採用している。

ベンチマークシステム環境
CPUAthlon 64 3500+
マザーボードASUS A8N-SLI
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

エルザジャパンの「GLADIAC 940 GS 256MB」はGeForce 6800 GS搭載のグラフィックスカード。搭載するビデオメモリは256Mバイト。動作クロックはコアクロック420MHzにメモリクロック1GHzと定格。エルザジャパンは「長期的に製品品質を維持するため」オーバークロック版は出荷しない、というポリシーを守っている

裏側を見ると、8つのメモリチップがGPUの周りをぐるりと囲んで配置されているのが分かる。出力はDVIとD-Subに加えて、HDTV対応テレビ出力を1つ持つ。そのため、実売予想価格は3万8000円前後と、やや高めに設定されている
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう