高クロックのCPUを搭載可能にするには、スリム型のコンパクトモデルは冷却面で不安が残るが、Endeavor MT8800では、幅179×高さ368×奥行き406ミリと内部にゆとりのあるマイクロタワーケースを採用しているのに加えて、同社がこれまで培ってきた冷却のノウハウが生かされた作りになっている。CPUファンは9センチ角サイズの大型のものを採用、背面には9センチ角の排気ファンを備え、さらに側面にはCPUファンが外気を吸気するためのパッシブダクトを備える。
また、側面下部にはスリットを用意。ハイエンドなグラフィックスカードを装着したときには、ここから外気を取り入れて内部の冷却を高められる作りになっている。こうした高い冷却性能を考えると、逆に静音性能が気になるところ。Endeavor MT8800では静音と呼べるほどではないが、起動時やCPUパワーをフルに使用した場合を除くと騒音はそれほど激しいものではない。
こうしたケース内のゆとりは、グラフィックスカードもサイズの大きなハイエンド製品が選択できる点に繋がる。選択可能なグラフィックスカードはミドルレンジ向けのGeForce 6600、GeForce 6600GTに加えて、ハイエンドのRADEON X850 XTや、OPEN GLを多用するCADアプリケーションなどで重宝するワークステーション用カードのQuadro FX1400などが選択可能になっている。現在検証中ながら、GeForce 7800シリーズも将来選択候補として用意される予定もある。
マザーボードは同社のスリムモデル「Endeavor MR2100」と同様、チップセットにIntel 945Gを搭載する「P5LP-LE」を採用している。オプションとしてビデオキャプチャーカードも選択可能だ。搭載可能なHDDはSerial ATA II対応製品を採用、最大3台のドライブを搭載可能だ。光学ドライブもCD-ROMから片面2層書き込み対応のDVDスーパーマルチドライブまで選択が可能。
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