Virtual PCで空母戦ウォーゲーム「CARRIER STRIKE」を復活させる:勝手に連載!レトロ「PC」ゲームが好きじゃー(5/5 ページ)

» 2005年11月25日 22時14分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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震電が舞い、桜花が突っ込む「1947年開戦シナリオ」

 CARRIER STRIKEが登場してから半年も経たないうちに、SSIはアップデートプログラムと追加シナリオを収録した「CARRIER STRIKE EXPANSION DISK」を出荷した。キャンペーンモードがメインのCARRIER STRIKEとしてはシナリオは「初期戦力の設定」の意味しか持たないが、それでも、開戦直後のウェーキ島上陸作戦を支援した第2航空戦隊が遭遇したかもしれない空母戦のシナリオや、真珠湾攻撃を行わず、進撃してくる米太平洋艦隊を内南洋で迎え撃つシナリオなど、興味深い設定のシナリオが6本追加された。

 その1つに「Campaign 1947」がある。開戦時期を5年遅らせた状況を想定したこのシナリオには、複数の大鳳級やミッドウェー級、いや、ミッドウェー海戦は起きていないので「ルーズベルト」級が就役しており、飛行甲板には「烈風」「流星」「BEARCAT」「SKYRADER」だけでなく、「夜戦型彩雲」「急降下爆撃機型彩雲」(史実で検討されていたのは雷撃機型だが)、そして「艦上戦闘機震電」が登場。戦場には「ASMN-2」「ASMN-3」「MXY7 桜花」「MXY9 Shuken」(手裏剣か?ちなみに桜花に続く特殊攻撃機が“梅花”という名称で研究されていた)といった日米の「誘導ミサイル」が飛び交う(まさか桜花は人力誘導じゃないだろうなっ)。

左にリストされているのが追加されたシナリオ。Wake Islandを選べば、太平洋戦争のほぼ全期間をカバーするキャンペーンになり、Plan Orangeを選べば戦前日本海軍が想定していた艦隊決戦が再現される。ガタルカナル島撤退作戦を再現するOpereation KEといった渋いシナリオも用意されている

F6F HELLCATを迎撃する震電! あの長い脚とプロペラの場所を思うとき、震電を艦上機にするにはちょっと無理があるように思うが、その空戦能力は強烈だ。ただし、史実どおり、航続距離が短いので、空母における運用ではけっこう悩むことになる

 CARRIER STRIKEにしてもEXPANSION DISKにしても、登場から十余年が経ち、店頭はおろか中古市場でも目にすることはまれである。日本のオークションでもほとんど出品されることがない。eBayでも状況は同じである(ボードゲームの同名タイトルはよく見かけるのだが)。

 入手するには、丹念に網をかけて検索していくしかない状況であるが、以前に入手したまま“モスボール”しているならば、ぜひ、もう一度動かしてみるのもいいだろう。CARRIER STRIKEほどボードゲームの「それっぽさ」を残している空母戦PCゲームはないのだから「FLAT TOPをやりたいけれど、人と時間と場所がなー」というゲーマーにも満足してもらえること間違いない、と思う。

 「んじゃ、ボードゲームらしくない空母戦PCウォーゲームって何なの?」というあたりから、次回はいよいよ、PC空母戦ゲームの伝説「Carriers at War」をVirtual PCで復活させてみたい(残念ながらApple II版ではないけれど)。

ということで、次回予告はCarrires at Warと自作シナリオ作成ツール「CONSTRUCTION KIT」のマニュアル。いまなら、Carriers at Warの全シリーズを収録した「THE COMPLETE CARRIERS AT WAR」が“購入”できる
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