第3回 秋葉原ブームが収束したときPCパーツショップが考える秋葉原ブーム(3/3 ページ)

» 2005年12月28日 09時00分 公開
[岩城俊介&古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]
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昨今の秋葉原ブームが収束したとき

 昨今の秋葉原ブームはある意味一過性のものにすぎない。ブームは時間が経てば収束する。

 興味本位でオタクウォッチングしたり、TV番組などでタレントが覚えたての言葉を使いたがるがごとく「萌え〜」とか言うのも、自分の興味範囲外のことで、知らなかったことがあったということが珍しいと思ったためであろう。趣味・サブカルチャーは、それを好きな人でないと理解されにくいからである。そのようなわけで「萌え」も、どこかの商用サイトに載っていた「若者世代の新しい感嘆詞」など若者万人が今後永久的に使うような一般言葉にはなりはしないと思う。もちろん秋葉原駅周辺の人の流れをも変えたアキバヨドバシや駅前再開発地区は賞賛に値するものだし、観光客含めた来街者の増加も総合的には喜ばしいことであろうから、このブームを否定するつもりは全くない。むりやり一般化しなくてもいいのではないか、ということである。

 多種多様なニーズを、同じく多種多様なスタイルや販売方法で、もちろんニッチなものまで秋葉原に行けばほぼすべてをまかなえる。戦前から秋葉原は電気街としてこのような歴史をたどってきた。

 そのブームが収束したあとの秋葉原そしてアキバがどうなるのか。冒頭の、あるアキバユーザーによる「最近、居心地が悪くなった気がする」という声は言い得て妙だ。しかし近いうちに元に戻るだろう。そして収束後数年経って生き残ったジャンルがより濃くなっていく──そう思うのである。

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