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» 2006年01月06日 11時00分 公開

CPU:きょうは65ナノにシュリンクされた新世代Pentium Dの費用対効果に感心した (3/6)

[笠原一輝,ITmedia]

増えたL2キャッシュの効果はあるが「ほんのわずか」

 それでは、ベンチマークプログラムを使ってPentium D 920の性能に迫ってみよう。今回の評価では、前回のPentium Extreme Edition 955レビューと同じベンチマークを利用している。テスト環境は下記の構成で、比較対象は「Pentium Extreme Edition 955」「Pentium D 820」「Pentium 4 6x0」「Athlon 64 FX-57/55」「Athlon 64 X2 4800+/4400+/3800+」、「Athlon 64 4000+/3700+」を用意した。

CPUAthlon 64 FX/Athlon 64 X2Pentium D/Pentium 4Pentium XE
チップセットnForce4 SLI x16Intel 945GIntel 975X
マザーボードA8N32-SLI DeluxeD945GTPD975XBX
メモリDDR400DDR2-667DDR2-667
メモリモジュールPC3200(3-3-3)PC2-5300(5-5-5)PC2-5300(5-5-5)
容量1GB
ビデオチップNVIDIA GeForce 6600(300MHz)
ビデオメモリ256MB(500MHz)
ビデオドライバNVIDIA ForceWare 80(v81.89)
標準解像度1024x768ドット、32ビットカラー
ハードディスクWesterDigital WD360
フォーマットNTFS
OSWindows XP Professional+ServicePack2+DirectX9.0c
 テストで用いたシステム構成

SYSmark2004 SE/Office Productivity

 SYSmark2004 SEのOffice Productivityは、オフィスワーカーがプレゼンテーション資料を作る過程をシミュレートしたベンチマークテストだ。実在のオフィスアプリケーションを利用しているため、ユーザーの実利用環境に近い結果が出ると言われている。

 Pentium D 920は動作クロックが同じ2.8GHzのPentium D 820のスコア「171」に比べて「175」と結果が上がっている。これはL2キャッシュの容量が倍になった効果が表れていると考えられる。ただし、その効果は絶大というものではない。なお、同じローエンドのデュアルコアラインアップに位置する「Athlon 64 X2 3800+」と差はほとんどないことにも注目したい。

SYSmark2004 SE/Internet Content Creation

 SYSmark2004 SEのInternet Content Creationは、コンテンツを作成し、それを構成したWebページを作成する過程をシミュレートするベンチマークソフトだ。

 こちらもPentium D 820との比較に注目してみると、わずかであるがPentium D 920の結果が向上している。なお、先ほどのOffice Productivityでは互角だったAthlon 64 3800+と比べてみると、今度はかなりの差をつけられている。こうしたコンテンツを作成するアプリケーションでは、Athlon 64 X2のアドバンテージが如実に表れる。

TMPGenc 3 XPress フレームレート

 ここでは、TMPGenc3 XPressを利用して、8MbpsのMPEG-2データを3MbpsのWMVに1パスでトランスコードする時間を計測し、その時間でフレーム数を割ってフレームレートを求めている。

 Pentium D 820とPentium D 920の結果に差はほとんどない。こうしたテストではキャッシュの容量よりも、動作クロックやCPU内部にある演算ユニットの数などが効いてくるため、その違いがL2キャッシュ容量だけの両者に差が出ないのは当然である。なお、ここでもAthlon 64 X2 3800+の結果はPentium D 920を大きく引き離している。

CineBench 2003

 MAXON ComputerのCineBench 2003は、3Dの画面のレンダリング処理で、CPUの性能を計測するベンチマークプログラムだ。レンダリングはシングルCPU時とマルチCPU時の両方で計測している。ここでもPentium D 820とPentium D 920の差はほとんどない。こちらもL2キャッシュ増量の恩恵はまったくないようだ。

 このような大量のデータを一度に利用する3Dレンダリング処理テストも、キャッシュ容量より動作クロックやCPU内部の演算ユニットの数が大きく効いてくるなのだ。なお、このテストでも、Athlon 64 3800+はPentium D 920を大きく引き離している。

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