セキュリティチップを備えたスリム型デスクトップ──エプソンダイレクト「Endeavor AT205」(1/2 ページ)

» 2006年01月12日 17時15分 公開
[池紀彦,ITmedia]

コンパクトボディと静音設計で「机の上にも無理なく置けます」

 Endeavor AT205は、エプソンダイレクトのスリム型デスクトップ、Endeavor ATシリーズのラインアップで最小最軽量を誇る「Endeavor AT200」の最新モデルだ。前モデルと同じ筐体を採用しながら、最新の600番台Pentium 4に対応したのが特徴だ。Celeron D 336(動作クロック2.80GHz)、メモリ256Mバイト、HDD 40Gバイト、CD-ROM、Windows XP Home Editionを搭載した最小構成価格は5万5230円となる。

 本体のフロントは黒、側面はグレーのツートンカラーで落ち着いた色合い。サイズは幅72.5×奥行き303×高さ326ミリ、重量約6.5キロと薄型軽量。縦置き用の本体スタンドが標準で付属するのは前モデルと同様。だが今回付属するスタンドは従来の厚みのあるタイプから、ブックエンド風の薄型に改良されている。

最も小型のデスクトップPCラインアップのEndeavor AT205

下部のスリットは冷却用の吸気用。USBにサウンド系端子、光学ドライブとフロントのデザインシンプルにまとめられている

 机の上に置く場合、静音性能が気になるが、Endeavor AT205はファンの排気孔に耳を近づけないと動いているのが分からないほど静かなのだ。これだけ静かなら会社の机に置いていてもまったく気にならないだろう。

 静音性能が高いと次に気になるのが冷却性能だ。AT205は従来モデルと同じ、エプソンダイレクト独自のクーリングシステムを採用している。CPUクーラーユニットにはファンは付属せず大型ヒートシンクのみ。それを筐体前面に備えるの2基のファンで冷却して排気は電源ファンを利用する。

 評価機材も発熱量の高いPentium 4を搭載しているにも関わらず、電源投入直後も静かで、CPUパワーをフルに使った状態でしばらく動作させない限りはケースファンの回転数が上がることはなかった。

 自作パーツのCPUファンも最近では大型ヒートシンクと低速ファンの組み合わせでかなり静かになったが、こうしたコンパクトな筐体で利用できるものは少ない。このあたりにメーカー製PCのメリットを感じることができる。

CPUクーラーは大型のヒートシンクのみ。ケースファンと電源ファンで給排気が行われる。低速で回転するケースファンのおかげで静音性能は高い
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