ほか、4チャンネル分制御できるファンコン機能もそつなく備える。右側の表示モニターにてファン回転数と各パーツの温度表示(温度センサー×4も備わる)が可能だ。ファン1基ごとの情報を切り替えるタイプではなく、画面内に4基すべての情報を表示できる視認性のよさも印象がいい。
なお本機には、前面の端子類を覆うパネルカバーが装備される。閉じると通気口というかフィンふうなデザインと“AEROCOOL”ロゴがあり、見ためはちょっとかっこいい。
なおインタフェース類を使用するには必ずカバーを開けなければならないので、プリンタや外付けHDDなど、常時接続しっぱなしにする周辺機器を使用する場合は非常にじゃまになる。とりあえずまだ大丈夫だが、近い将来、このカバーの軸を折って壊してしまうだろうことが容易に予想できるのである。もちろん、普段はカバーで隠しておき、いざというときに“COOL”に使いたいユーザーにはうれしい配慮である。
なおSerial ATAの外部(というか延長)ポートは、たまたま手元にベアSATA HDDがあり、ケースを開けて搭載するには面倒だという場合には重宝しそうで、Serial ATAデバイス用の電源端子も備わるのはポイントが高い。なおホットプラグに対応するeSATAではないので、USB外付けHDDのように使用できるわけではないことには注意が必要なのだ。
ともあれこのCOOLPANEL2、便利だがPCパーツの中では地味な部類に入るマルチインタフェースパネルにあって、かなり強烈な個性を放っている。ライバル機種に埋もれてしまわないよう各社しのぎを削っているが、少なくとも独自機能と印象の強さではCOOLPANEL2が一歩リードしているといえそうだ。
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