きょうは「GeForce 7800 GS」でAGP対応グラフィックスカードの行く末を考えたグラフィックスカード(2/2 ページ)

» 2006年02月15日 13時28分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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3DMark05 Score

3DMark03 Score

3DMark03 GT1

3DMark03 GT4

Aquamark 3

DOOM3(timedemo demo1)

 実売価格を比べるとGeForce 7800 GSが4万円強であるのに対して、RADEON X850XT PE AGPが5万円台半ば。さらに、同じNVIDIAのGeForce 6800 Ultra AGPがやはり5万円強。GeForce 6800GT AGPとRADEON X800XTあたりででやっと4万円弱と価格的にそろってくる。

(ITmedia Shoppingで調べたRADEON X850XT PE AGPの価格はこちら、同じくGeForce 6800 Ultra AGPの価格はこちら、GeForce 6800GT AGPの価格はこちら、RADEON X800XT AGPの価格はこちら。そして、GeForce 7800 GSの価格はこちらになる)

 そういう意味では、「格上」の相手と競わされたことになるGeForce 7800 GSであるが、結果はそういった不利な条件を我々に意識させない。3DMark05でRADEON X850XT PEにかなわぬものの、その差はわずかである。とくに高解像度条件のテストになると、両者の違いはほとんどない。

 3DMark03ではGeForce 6800 Ultra(AGP)の結果も並べてみたが、軽負荷条件でGeForce 7800 GSはほかのGPUを下回るものの、重負荷条件になるとGeForce 6800 Ultraを上回る。比較的軽いGT1ではRADEON X850XT PEをも超える結果を出している。

 この傾向はAquamark3、DOOM 3といった市販ゲームに近い条件のベンチマークでより顕著になる。さすがに高解像度重負荷条件ではRADEON X850XT PEが優れているが、そのほかの結果ではGeForce 7800 GSが「格上」のGPUを押さえ込んでいる。

 AGP対応グラフィックスカードにおいて、GeForce 7800 GSのパフォーマンスは従来のGPUをはっきりと上回るものでないのは確かである。絶対性能を優先するユーザー、すでにRADEON X850XT PEを所有しているユーザーは3D性能を向上させるためにGeForce 7800 GSに乗り換える必要はない。

 しかし、1万円以上安いGeForce 7800 GS搭載グラフィックスカードが格上のGPUに匹敵するパフォーマンスを出す、この優れたコストパフォーマンスは「AGPしかないPCを延命させるために、ハイエンドの3Dグラフィックスカードを購入したい」というユーザーには、非常に有力な選択肢となる。加えて、PureVideoなどの高画質映像出力機能を利用したいならば、GeForce 7800 GSは唯一の存在となるだろう。

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