美しさの極みへ――デュアルレンズシステム搭載の先進スキャナ「GT-X900」を試す(2/2 ページ)

» 2006年03月24日 10時43分 公開
[榊信康,ITmedia]
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6400dpiの実力は? スキャンサンプルをチェック

 EPSON Scanには大きな変革はないが、新機能としてカラーパレット調整機能が追加されている。これはプレビューエリアから任意の色を選択して、CMYRGBの六角パレットで微調整していく機能だ。ネガフィルムや退色復元時の補助調整として用いるとよいだろう。

スキャンユーティリティ「EPSON Scan」。レンズの種類は「原稿種」の指定にあわせて自動的に切り替わる
新機能のカラーパレット調整を使うとCMYRGBの六角パレットで任意の色を微調整できる
ネガフィルムスキャン6400dpi。アンシャープマスクオフ(左)/オン(右)。拡大画像は部分切り取り(ボトルのラベルを100%表示)
ポジフィルムスキャン6400dpi。アンシャープマスクオフ(左)/オン(右)。拡大画像は部分切り取り(ボトルのラベルを100%表示)
ポジフィルムスキャン6400dpi。ほこり除去機能「Digital ICE」をオフ(左)/オン(右)。ホコリがきれいに除去されているが、等倍表示では画像の劣化が確認できる。拡大画像は部分切り取り(トランプの箱を100%表示)

実売5万円台のフラットベッドスキャナでこの性能は衝撃的

 透過原稿と反射原稿のスキャン速度の実測値も掲載しておく。結果を見れば分かるようにスキャンスピードに不満はない。

35mmフィルム (36×24mm)
ポジ
プレスキャン(全体) 26秒0
プレスキャン(thumb) 54秒7
1600dpi 43秒78
3200dpi 1分15秒2
6400dpi 2分26秒7
6400dpi(Digital ICE) 10分56秒2
ネガ
プレスキャン(全体) 17秒1
プレスキャン(thumb) 38秒8
1600dpi 27秒8
3200dpi 49秒4
6400dpi 1分32秒8
6400dpi(Digital ICE) 12分46秒1
反射原稿
L判
300dpi 8秒1
600dpi 12秒8
1200dpi 1分13秒8
2400dpi 2分48秒1
A4
300dpi 14秒2
600dpi 25秒9

 さて、現存のスキャナは素材を作成するためのスキャナと、最終出力を手軽に作成するためのスキャナに大別されるが、GT-X900は間違いなく前者にあたる製品だ。ただし、本機が手軽な作業に向かないわけではない。GT-Xシリーズの卓越した色再現性は、いまだ他社の追随を許さず、デフォルトの設定でも大方満足の行く結果が得られる。また、スキャンスピードが速く、作業効率が良いという従来からの長所は受け継いでいる。だが、これらは下位モデルでもある程度は享受できる要素である。

 本機の最大の魅力は、積年の課題であった透過原稿スキャン時のフォーカス性能向上と、6400dpiもの高解像度を実現したことにある。多少のレタッチではヘコたれない素材が、この価格帯のフラットベッドスキャナで作成できるようになったのは衝撃と言うしかない。やはり、これらの要素を渇望してきたユーザにこそおすすめしたい。

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