中国でFounderの「インテル入ってる」UMPCを買ってしまいました(前編):山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/3 ページ)

» 2006年05月09日 11時20分 公開
[山谷剛史,ITmedia]

FounderのUMPCはOrigamiじゃなかった

 Founderから発売されたUMPC「Mininote」は、中国大陸初のOrigami準拠PCであるだけでなく、中国大陸に存在するメーカーが手がけたPCとしては初めてのミニノートPCでもある。MininoteはCPU、メモリ、HDD、OSの違いで3種類のモデルが用意されている。もっとも安いモデルから並べると、その価格は日本円にして12万円(7999元)、18万円(11999元)、20万円弱(12888元)となる。

 上記の文章で早速「“OSの違い”って何だ?」と思った読者は実に鋭い。MininoteのOSは上位モデルでこそWindows XP Tablet PC Editionだが、下位モデルでは、Windows XP Home Editionなのだ(ただし、Founderの雲南総本部に電話で確認したところ“すぺてのモデルがWindows XP HomeEdition”との回答も寄せられている)。Origamiに準拠したPCには、OSにWindows XP Tablet PC Edition 2005を採用していなくてはならない。となるとMininoteは「Origamiに準拠していないUMPC」ということになる。

 今もVAIO type Uの上位機種「VGN-U70P」のユーザーでもある筆者だが、VAIO type Uにおいて下位機種U50とU70の違いは、CPUの違い(超低電圧版Celeron M/900MHzと超低電圧版Pentium M/1GHz)とメモリ容量の違い(256Mバイトと512Mバイト)に加え、OSの違い(Windows XP Home EditionとWindows XP Professional)であったため、当時4万円だった差額を考慮してでも上位機種を購入した。

 12万円の下位機種と18万円の上位機種との差は前述のVAIO type Uよりの大きい6万円。しかも、今回は外国の未知の機種である。大金をはたくにはリスクが大きい。ゆえに筆者は下位機種を購入することにした。本体カラーは黒1色のものと黒と赤の2色のものと2つ用意されているが、やはりここは中国らしく(?)赤黒2色モデルを選んだ。

 ちなみにMininoteの全モデルにおいて、専用の折りたたみキーボードとポートリプリケータは別売りとなる。価格は前者が日本円にして約6000円(400元)で後者は同じく約7500円(500元)だ。これらに関しては今回購入を見送った。そういうわけでこの記事では本体のみを紹介することになる。

中国でUMPCを買う方法

 中国でネット通販を利用できるのはまだまだ北京や上海などの国際都市に限られる。内陸の都市に滞在する筆者は店頭で購入するしかない。そこで地元の電脳街にあるいくつかのFounder専門店へ行ってみたが、展示販売されているのは同社のデスクトップPCやA4ノートPCばかりだ。ちなみに筆者は北京にも何度となく訪れたがそこでもFounderのUMPCを見かけることはなかった。価格競争が激しい中国において同社の主力が汎用的なA4ノートPCであってその価格が6999元であることを考えると、高価でキーボードもないUMPCを店頭で販売するのは難しいのかもしれない。

 店頭で実物を見ることができなかった筆者は、結局地元の外資系大型スーパー「カルフール」のPC売り場で注文した(商品が手元に届くまでさらに1週間待つことになる)。筆者が電脳街のショップではなくカルフールを選んだ理由は、カルフールがVISAなどのクレジットカード払いに対応してくれるからだ。電脳街のショップのほとんどの店舗はクレジットカード払いをさせてくれない。

 だた、電脳街のショップはいいとこなしか?というとそうでもない。中国におけるメーカーPCの価格は中国全土津々浦々まで一律。あくまでも表向きは定価で販売されるが、電脳街のショップで粘り強く交渉すれば値引きができるかお土産がもらえる(ただし、これを可能にするには流暢な中国語が必要)。

 外資系スーパーのカルフールといえども、やる気のある店員が対応してくれればその場でメーカーに注文の電話をかけてもらえるが、やる気のない店員に当たってしまうと「没有」(メイヨー:ここにはないっ!の意)の一言で交渉は終わる。店員によって対応に差があるので、「没有」といわれてもあきらめずにほかの店員にアタックしてみよう。中国で主流でないPCを買うということはそれほど面倒な行為なのだ。中国まできて「Mininote」を購入しようと思っているならば、それなりに滞在する時間を確保して「下手すれば9連休をフルに使って中国に滞在しても、店でオーダーした製品がが店に届かなかった」となるかもしれないことを覚悟しよう。

こんな箱に入って中国のUMPCが我が家にやってきた
カタログには「こんな小さなPC見たことありますか?」という問いかけが。はい、ITmediaの読者はみんな見たことがあります

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. 14型モバイルノートPC「FMV Note U」に新モデル登場 約634gモデルに加えて「ゴジラ-0.0」コラボモデルも (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー