AMDで注目されるのはなんといっても直前にリリースされたSocket AM2とそれに対応した“Rev.F”のAthlon 64 X2とAthlon 64 FX。そしてモバイル向けCPUでデュアルコアを採用したTurion 64 X2も搭載したノートPCが市場に登場しはじめており、モバイルユーザーにとっては気になるところ。
さらに、COMPUTEX TAIPEI 2006の開催にあわせて発表されたワークステーション向けCPUの新規格ソケット「Socket F」にNVIDIAのチップセットなど、ハイエンドからモバイルまで幅広いカテゴリーでニューフェースが登場している。
COMPUTEX TAIPEI 2006のAMDブースはこの多種多様の新しいCPUに対応したマザーボードやノートPCの展示が中心となっている。ここでは、ブースで見つけた新製品を紹介しよう。
まず展示で目を引かれるのがインテルと同様、Socket AM2を搭載したマザーボードの展示である。インテルほど膨大な数ではないにしろ、それでも、採用するチップセットは多岐にわたり、マザーボードベンダーも日本ユーザーにも馴染みのある名前からCOMPUTEX TAIPEIでしかお目にかかれないようなベンダーまでそろっている。数が多いので、こちらの画像もインテル同様、別記事で紹介する予定だ。
Socket Fに対応したシステムはUniwideの4Pベアボーンサーバ「Uniserver 3546」にIwillの8Pマザーボード「8503」、IESCの2Pベアボーンサーバ「IR2400」が展示されている。
Socket AM2マザーとともに数をそろえていたのがTurion 64 X2搭載ノートPCだ。各ノートPCベンダーから出荷される予定の新製品を1つのエリアにまとめている。インテルのモバイル向けデュアルコアCPU「Intel Core Duo」と競合するCPUだが、Turion 64 X2搭載ノートは対応するチップセットの豊富なバリエーションが特徴だ。NVIDIA SLIに対応するノートPCやATIから発表されたばかりの統合型チップセット「Radeon Xpress 1100」を搭載したノートPCなど、その構成はバリエーションに富んでいる。
AMDは先日米国で行ったアナリスト向けカンファレンスや本日日本で行った戦略説明会で「4X4」など興味深いコンセプトを打ち出している。しかし、COMPUTEX TAIPEI 2006のブースではそれらに関連した展示は見当たらない。Quad SLIで動くゲームPCの体感デモやブースに設けたステージで行うイベントなどで盛り上がっている一方で、新規格を採用した製品の展示をまじめに行っている「静かな」雰囲気が印象的だった。
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