“東芝は壊れない”をめざした――「dynabook」に新モデル

» 2006年06月14日 15時04分 公開
[ITmedia]
「dynabook Satellite K15 200D/W」

 東芝は6月14日、ノートPC「dynabook Satellite」シリーズの新モデルとして、企業向けの「dynabook Satellite K15/K10」と、「dynabook Satellite J60」の2機種6モデルを発表した。「Satellite K」シリーズは、「壊れても安心ではなく、東芝は壊れないをめざした」(同社)という堅牢性を追求したボディ設計を採用しているのが特徴だ。

 「Satellite K15/K10」は、15.4インチワイド(1280×800ドット)液晶を搭載する2スピンドルノートPCで、CPUやネットワーク機能の違いにより3モデルがラインアップされる。最上位モデルの「K/15 200D/W」は、CPUにIntel Core Duo T2500(2.0GHz)を採用し、IEEE802.11a/b/g対応の無線LANとギガビットLANを搭載。ミッドレンジの「K15 166D/W」は、Intel Core Duo T2300(1.66GHz)とギガビットLANを、最下位モデルの「K10 146C/W」はCeleron M 410(1.46GHz)と100BASE-TX/10BASE-TのLANとなっている。

 同シリーズはビジネスノートPCに求められる主要項目の1つとして、障害発生率の低減を追求した堅牢ボディを採用する。マザーボードの1枚化をはじめ、HDDを保護する3次元加速度センサーや衝撃吸収構造、LCD周りのプロテクトラバー、防滴キーボード、また筐体デザイン自体にラウンドフォルムを取り入れるなどさまざまな工夫が施されている。「ねじ1本にまでこだわった」(同社)というそのボディは、高さ70センチからの落下テストやキーボードに100ccの水を注ぐ防滴試験もクリアするタフ仕様だ。

マザーボードは1枚基板を採用し、ねじ穴周辺部に部品を実装しない設計となっている(画面=左)。キーボードへの水こぼしに対応するほか、水滴による腐食も防ぐ(写真=中央)。強度を強化した液晶ヒンジ部分(写真=右)
底面のHDDは、同社が“応力分散ドーム構造”と呼ぶ筐体内を空洞にした耐衝撃構造となっている(写真=左)。また、内部の支点にはHDDプロテクトラバーが装着される(写真=中央)。筐体はラウンドフォルム(写真=右)。耐衝撃構造とあわせて高さ70センチの4面落下テストをパスしたという

 また、長期使用の経年劣化に対応するため、購入後1年目は交換部品および基本技術料が無料、2年から3年目でも部品料金が無料の「3年パーツ保証」を今モデルより開始している。本体価格は「K/15 200D/W」が24万9800円、「K15 166D/W」が20万2650円、「K10 146C/W」が17万4300円で、いずれも6月22日に発売される。

 一方、「Satellite J60」は、「Satellite J50」の後継モデルにあたり、FDドライブを備えた3スピンドル構成を踏襲する。シリアルやパラレル、PS/2ポートといったレガシーデバイスに対応するインタフェースも装備しており、企業のニーズに対応した汎用性の高さが特徴だ。CPUと通信機能の差異で3モデル用意されており、最上位の「J60 200D/5」がIntel Core Duo T2500(2.0GHz)とIEEE802.11a/b/g対応無線LANおよびギガビットLAN、「J60 166D/5」がIntel Core Duo T2300(1.66GHz)、最下位モデルの「J60 146C/5」はCeleron M 410(1.46GHz)で、下位2モデルはいずれもギガビット対応の有線LANポートを搭載する。

「dynabook Satellite J60 200D/5」

 価格はJ60 200D/5が24万9900円、J60 166D/5が20万2650円、J60 166D/5が17万6400円。こちらも6月22日より発売される。

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