レビュー
» 2006年06月29日 10時00分 公開

RADEON XPRESSでパワーアップした“4万円台から”のバリューPC──「Endeavor AT960」 (1/2)

最小構成例で4万7250円から用意するバリューデスクトップPCに、グラフィックス統合チップセット「RADEON XPRESS 200」を搭載する新モデル「Endeavor AT960」が登場した。“バリュー”であっても具体的にどれだけ・どのように使えるのか、実際に試してみた。

[寺崎基生,ITmedia]
photo エプソンダイレクト「Endeavor AT960」。最小構成価格は4万7250円から(+D Shoppingで最安値をチェックする

 エプソンダイレクトのデスクトップPC「Endeavor AT」シリーズの新モデル「Endeavor AT960」が発売された。Endeavor ATシリーズは同社のBTO対応デスクトップPCの中で、最も安価に購入できるバリューモデルだ。今回のポイントは、旧モデル「Endeavor AT955(レビュー参照)からプラットフォームを一新し、ATI RADEON XPRESS 200チップセット搭載のシステムを採用したことにある。

 RADEON XPRESS 200チップセットは当初、Athlon 64対応プラットフォームとして先にリリース(関連記事参照)されたが、後にインテルプラットフォームにも対応した。インテル/AMD製CPU双方に対応したことにより、RADEON XPRESS 200 for Intelと、RADEON XPRESS 200 for AMDの2タイプに呼び分けられる。同チップセットの最大の魅力は、内蔵するグラフィックス性能の高さだ。「RADEON X300相当」のパフォーマンスを持ち、それからいくつかの機能を省略したものとなる。低価格を実現しながら、同クラスのPCの多くが採用するIntel 915Gなどのインテル製チップセット内蔵グラフィックス機能(Intel GMA 900)より強力なグラフィックス性能が望める。

 評価機に搭載されるマザーボードは、ASUS製の「EDRC410RX2」という同社向けのカスタムモデルとなっていた。Micro ATXやFlex ATXでもない特別形状となっており、拡張スロットはPCIスロットが1本だけという仕様だ。なお本機はPCIライザーカードが搭載され、2枚のPCI増設カードが利用可能となっている。チップセット自体はPCI Expressに対応するものの、このマザーにはPCI Expressスロットは搭載されない。

 本機には、ビデオ出力端子が標準で2系統用意される。アナログVGA(15ピンD-Sub)とDVI-Dを実装し、双方にディスプレイを接続することでグラフィックスカードの増設なくデュアルディスプレイ構築も行える。ASUS製のRADEON XPRESS 200搭載マザーボード「P5RD1-V」を例にとると、標準搭載のビデオ出力端子はD-Subのみとなっている(ただしPCI Expressを実装する)ため、AT960ならではの機能ともいえる部分である。また、Intel 915GLチップセットを搭載する同社のバリューデスクトップ「Endeavor AT205」(レビュー参照)や「Endeavor AT955」も2系統のビデオ出力端子を持つが、デュアルディスプレイには対応していなかった。

photo 本倍前面は光学ドライブ、USB 2.0×2、オーディオ入出力端子を備える。本体背面はPCI×2、PS/2×2、100BASE-TX LAN×1、USB 2.0×2、パラレル×1、シリアル×1、DVI-D×1、アナログVGA×1、オーディオ端子を備え、DVI-DとアナログVGAの併用により標準でデュアルディスプレイに対応する。本体左側面下段にCPU冷却用のパッシブダクトが備わる

 本体は、旧Endeavor ATシリーズと同じく幅99ミリの非常にスリムなケースを採用する。高さ310ミリ、奥行き383ミリと容積そのものも非常に小さく、スペースに限りがあるオフィスの机上などでも容易に設置できるだろう。

 内部へのアクセスは、コの字型の外装カバーとライザーカードを固定するサブフレームを取り外すことで実現する。内部スペースはかなり狭いが、内部の機構が工夫されておりメンテナンスも手軽に行える。メモリの増設や光学ドライブの交換程度なら自作経験のない一般ユーザーであってもトラブルなく行えそうだ。

photophoto メモリスロットやCPUがケース最下段にある独特な設計のマザーボードを採用する。マザーボードに搭載するPCIスロットは1基だが、ライザーカードによりPCIは2基使用できる。CPUクーラーは大型の低回転モデルを搭載し、風切り音などはほとんど気にならない。同時に、小型ケースとしては電源ユニットのファンの音も小さく、とても静かだ。なお、室温28度でベンチマークテストを行っても騒音の増加も感じられなかった(写真=左)。回転機構が備わる光学ドライブ/HDDステーを採用し、スペースのゆとりがない小型筐体ながらもメンテナンス性はよい(写真=右)

 光学ドライブの下に3.5インチオープンベイを1基用意するほか、フロントパネルにはUSB 2.0ポート×2とオーディオポートを実装する。評価機はFDDないしマルチメモリカードスロットなどが搭載されないモデルだが、これらももちろんBTOで追加可能だ。

 本機の最小構成仕様は、CPUにCeleron D 326(2.53GHz)、256Mバイトメモリ、40GバイトHDD、CD-ROMドライブに、Windows XP Home Editionを搭載し4万7250円(税込み、以下同)からと、前モデルEndeavor AT955の最小構成仕様よりさらに2550円も安価となった。自作PCを組むとしても、OS付きでこれほどの価格のPCに仕上げることはなかなか困難だと思われる。

 ちなみに今回の評価機は、CPUとメモリ、光学ドライブをグレードアップした仕様となる。CPUにPentium 4 631(3GHz)、512Mバイトメモリ、CD-RW/DVD-ROMのコンボドライブを搭載し、価格は8万3475円となる。

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