米Apple Computerは8月7日、Intelの新プロセッサを搭載したデスクトップ機とサーバ機を投入した。iMac、MacBook Pro、Mac mini、MacBookと続いてきた「Intel Inside作戦」は210日で完了したことになる。
Power Mac G5の後継となるプロシューマー向けデスクトップマシンは大方の予想通り「Mac Pro」と命名された。ケースは従来機とほぼ同じだが、光学ドライブ用スロットが追加され、内部のドライブベイは増え、500Gバイトのハードディスクを4台内蔵できるようになった。これは、必要な冷却装置がG5プロセッサよりも大幅に簡素化されたからだという。
Mac Proに搭載されるプロセッサはデュアルコア「Woodcrest」こと「Xeonプロセッサ 5100番台」で、すべて2基搭載、すなわちクアッドコア。クロック速度は2〜3GHz。4MバイトのL2キャッシュ、128ビットのベクターエンジンを搭載した64ビットプロセッサだ。Power Mac G5との性能比較では1.6〜2.1倍だとしている。
基本構成の価格は2499ドル(日本では31万9800円)。2GHzプロセッサの最小構成では28万2000円。2.66GHzのデュアルコアXeonプロセッサ×2、1Gバイトメモリ、256MバイトVRAM、250Gバイトハードディスク、SuperDriveというベースモデル。グラフィックスプロセッサはNVIDIA GeForce 7300 GT。日本での出荷予定日は1〜3営業日。
サーバ機の名称は「Xserve G5」から「Xserve」へとマイナーチェンジしただけだが、中身は大幅に変わっている。AppleによればG5ベースのXserveよりも5倍以上高速。Mac Proと同じプロセッサを搭載し、最大2Tバイトまでのストレージを積むことができる。
Dellのサーバ製品よりも1割安い価格帯で投入する。2GHzのXeonを2基搭載した基本構成は2999ドル(日本では37万9800円)から。出荷は10月からとなっている。Mac OS X Server 10.4 Unlimitedクライアント版が添付される。
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