アキバ中で売り切れ必至のグラフィックスカードが、先週の金曜日に2モデル登場した。
1つはELSAの「GLADIAC 776 GT AGP 256MB」。ELSA製ではめずらしいAGP 8x対応の製品で、GPUにはGeForece 7600GTを採用している。DDR3メモリを256Mバイト搭載し、DVI-I端子を2基備える。価格は2万6000円〜3万円前後で、在庫はごく少数。
入荷して即日完売した高速電脳は「現行のAGP 8x対応カードで最速。GeForce 6600GT並みの消費電力で、GeForece 6800 Ultra以上の性能が期待できます。狙っているユーザーは多いですね」と話す。
もう1枚は、MSIの「NX7600GT Diamond Plus」。こちらはPCI-Express x16タイプのグラフィックスカードで、価格は3万円強。在庫は少数だ。GeForce系で初めてHDMI出力に対応した製品として注目を集めている。
NX7600GT Diamond PlusもGeForece 7600GTとDDR3メモリを256Mバイトを搭載している。DVI-I端子を1基と、DVI-Iと変換可能なHDMI端子を備えているのが特徴だ。
入荷したパソコンショップ・アークは「RADEON系ではHDMI出力に対応したモデルがすでに出回っていますが、グラフィックスカードはチップセットやドライバとの相性がシビアなパーツ。GeForce系から乗り換えるのにはリスクをともないます。なので、GeForce系でHDMI出力対応モデルを待ち望んでいたユーザーは多いはず」と語る。さらに高速電脳では「グラフィックスカードは、近いうちにHDMI出力対応がトレンドになるでしょう。ハイビジョンカムで録画したビデオや今後出回るBlu-rayディスクのHDソフトを、自作マシン経由で大画面テレビで鑑賞するような使い方は、流行ると思います」と、今後のAV系自作ブームも予測していた。
ちなみに、NX7600GT Diamond Plusは、白箱(バルク品)のカタチで1カ月前のアキバに出回っていたという。某ショップは「代理店を経由しないで、一部のショップに入荷されたようです。すぐに売り切れたため、MSIも事実を知らなかったらしいですね」と話す。MSIと言えばたしかに“先行発売”というイメージはあるが……。
AV系自作パーツでは、先週の水曜日に挑戦者ブランドの「Tuner Tank(SOTO-LT)」も登場している。価格は1万円弱で、在庫は少数だ。
Tuner TankはLAN対応のテレビチャプチャーキット。ケース内の基板にはPCI型のTVチューナーカードが接続できる。対応するカードはアイ・オー・データ機器製の「GV-MVP」シリーズ7モデルで、「GV-MVP/GX2W」などのダブルチューナーカードを接続すれば、裏番組再生などの機能が利用できる。入荷したフェイス秋葉原本店は「自作パーツでPC以外のものを作ってみるのも楽しいですよ。家族に喜ばれる“自作”もたまにはどうですか?」と勧める。
製品: | ELSA「GLADIAC 776 GT AGP 256MB」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 2万6480円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 2万8012円 |
高速電脳 | 2万9800円(売り切れ) |
製品: | MSI「NX7600GT Diamond Plus」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 3万980円 |
ツートップ秋葉原本店 | 3万980円 |
T-ZONE.PC DIY SHOP | 3万1580円 |
高速電脳 | 3万1800円 |
製品: | 挑戦者「Tuner Tank(SOTO-LT)」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 9733円 |
フェイス秋葉原本店 | 9770円 |
ツートップ秋葉原本店 | 9780円 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.