最強のデスクトップPCを求めて――「Endeavor Pro4000」(2/2 ページ)

» 2006年09月12日 08時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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「Intel Core 2」の採用で静音性がさらに進化

 従来モデルの「Pro3500」も高い静音性を実現していたが、本機では発熱量の少ない「Core 2」を採用することにより、静音性をさらに進化させている。起動時にはすべてのファンが全開で動作するため、ファンの回転制御が始まるまでの数秒間はわずらわしいものの、これがおさまると驚くほど静かだ。左側面のパネルにはCPUと拡張カードスロット用にパッシブダクトがあるため、机上に設置して耳を近づけるとファンの動作音がもれ聞こえてくるが、床に設置した場合などはこれもほとんど気にならなくなる。

 CPUファンやグラフィックスカードのファンが高速回転するとうるさいのではないか、という疑問もわくわけだが、そもそもCPUファンはさほど回転数が高くなる様子がない。試しにTMPGEnc Xpress 4.0のバッチエンコードでDivxへのエンコードを2つ同時に実行し、デュアルコアの両方を100%の使用率にして長時間動かしてみたが、この状態を続けても動作音にほとんど変化はなかった。

 そもそもCPUコアの温度が、アイドル時31〜32度の状態から43〜44度までしか上がっていないので、無理にCPUファンの速度を落としているわけでもなく、必要十分に冷却能力も確保している。もちろんリテールクーラーではなく、CoolerMaster製の静音性重視のCPUクーラーを採用しているからでもあるだろう。

 グラフィックスカードも静音性の高いシロッコファン搭載製品を採用しており、3DMark06の実行中といった高負荷がかかる状態でも動作音の変化はわずかだ。ファンの動作音が目立たないぶん光学ドライブやHDDの動作音が目立ち、とくに光学ドライブでのファイルアクセス中は相応に動作音が大きく感じる。ただしDVDビデオの再生中などはほとんど気にならないし、HDDもOS起動時など連続したランダムアクセスが発生する場合に気になる、といったレベル。静音性に関しては従来に比べてもかなり向上したといっていいだろう。

Core 2 Duo+CrossFireで高いパフォーマンスを実現

 フラッグシップモデルということで、やはり気になるのはそのパフォーマンスだ。ITmediaでは定番となっているベンチマークソフトを複数実行して検証を行なった。なおHDDに関してはAHCIでのシングル動作とRAID 0の両方でPCMark05は実行した。

3DMark06(画面=左)と3DMark05(画面=中央)、PCMark05(画面=右)

 結果はグラフの通りで、Core 2 Duo E6700とRADEON X1900XT CrossFireの3D描画性能は、3DMark06の1024×768ドット、non AA、non Anisotropic設定で1万を超え、3Dmark05では1600×1200ドット、4x AA、8x Anisotropicでも余裕で1万超えと中々すさまじい。PCMark05のPCMark値が振るわないのが気になるが、それでも7000超えなのだからトータルでの処理能力はかなり高い。またストライピング構成(RAID 0)のHDDスコアは9498と、XP StartupやFile Writeでほぼ1.5倍の性能を発揮した。

 PCMark05に関してはどうもメモリアクセスが足を引っ張っているようなのだが、メモリがPC2-5300のデュアルチャネル構成できちんと認識されていることは確認している。今回用いているのはあくまで評価機なので、チューニングなどが完全ではないのかもしれない。

業務から個人ユースまで、BTOで幅広く対応する最高峰の性能

 本製品はエプソンダイレクトのフラッグシップモデルだが、最小構成価格は13万9860円となっている。この価格から想像できる通り極めて幅広いBTOが可能だ。例えばグラフィックスカード1つをとっても、スタンダードなNVIDIA GeForece 7300GSからCAD向けのATI FireGLやNVIDIA Quadroまで用意されている。またHDDも80Gバイト1台から最大4台のRAID構成(RAID 0/0+1)をオンラインBTOで変更でき、これらの構成やCPUの組み合わせに制限はない。例えばゲーム専用機なのでHDDはミニマムの80Gバイト、光学ドライブもDVD-ROMドライブで十分といった構成や、業務で小規模ファイルサーバに使いたいのでHDDだけはリッチに、といった要望にも対応できるわけだ。

 今回の試用機はグラフィックスをCrossFireにしたヘビーゲーマー向けの構成だが、「ハイスペックがお得!キャンペーン(9/26 17:00まで)」を適用することで45万1710円となる。ほぼあらゆる用途に対応できるPCということで価格もそれなりとはいえ、3D系ベンチマークのスコアと高い静音性のバランスを考慮すれば納得できなくもない。また、今回の試用機からCPUをE6600に、HDDを250Gバイト1台に、ビデオカードをRADEON X1900XTシングル構成に変更すると、価格は27万6360円と一気に30万円を割りんで買いやすくなる。このスペックでも動作に不満を感じるケースはそうそうないだろうし、動作音は試作機よりもさらに小さくなることが期待できる。メーカー保証を考えないのであれば、いま必要とするスペックでベースマシンとして購入しておき、後から自分で拡張して行く場合にもメンテナンス性の高さが生きてくる。

 ハイパフォーマンスなデスクトップPCは自作も“アリ”の世界だが、電源ユニット1つをとっても、どのクラスであれば必要十分なのか、冷却にはどの程度の余裕を確保すべきなのか、そして実際の動作音はどれくらいになるのか、といった点に関しては、場数を踏んだ自作ユーザーでないと分からないことも多い。そういった試行錯誤の世界で、下手をすれば購入したパーツをいくつも無駄にする可能性だってある。

 もちろんネガティブな面も含めて自作を楽しめる人はよいが、そうでない人はきちんとサポートが保証されている直販メーカー製PCをBTOで自分好みに仕上げたほうが正解といえるだろう。その点エプソンダイレクトなら3年間の長期パーツ無償保証が標準で付き、3年間自然故障によるメンテナンス料金をゼロにできる保守サービスをわずか4200円で加入できるといったあたりも、高価なパーツで構成されたハイパフォーマンスPCの購入時には強力な魅力の1つとなるはずだ。

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