エプソンダイレクトの主力ノートPCとして8月末に投入されたEndeavor NJシリーズは、CPUにCore 2 Duoを選択可能な15.4インチワイド液晶搭載A4ノートPCだ。そのメンバーに新たに加わった「Endeavor NJ2000」は、すでに発売中のハイエンドモデル、NJ5000Proと共通のボディを採用しつつ、BTOの選択肢をシンプルな構成とすることで、Core 2 Duoを採用しながら求めやすい価格を実現したスタンダードモデルである。
今回のレビューは、CPUにCore 2 Duo T5500(1.66GHz)を採用し、512MバイトのPC2-4200 DDR2 SDRAMと、100Gバイト/5400rpmのSerial ATA HDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載、OSにWindows XP Professionalを導入した製品を用いて評価を行なっている。なお、これらの基本スペックはBTOにより変更することが可能だ。
同社は通常のBTOメニューとは別に、Windows Vista Capable PC専用のBTOメニューを用意している。Windows Vistaへのアップグレードを考えているなら、アップグレード専用BTOを使ってパーツ構成を選ぶといいだろう。
BTOではCPUをCore 2 Duo T5600/T7200/T7400/T7600に変更できるほか、価格重視のCeleron M 410を選ぶことも可能。また、メモリは256Mバイト〜2Gバイト、HDDは40Gバイト〜160Gバイトの範囲で調整できる。本機は最大128Mバイトのビデオ用メモリをメインメモリから流用するため、実際に購入するにあたっては1Gバイト以上のメモリを搭載することを強くお薦めしたい。
セキュリティ機能にはTCG v1.2に準拠したセキュリティチップを標準搭載し、個人情報や仕事上の機密情報が流出するリスクを軽減している。ただし、指紋センサーは搭載せず、BTOでの追加も不可能なので、本体を丸ごと盗難された場合の危険性は考慮されていない。徹底したパスワード設定や、必要ならセキュリティワイヤーを導入して万全を期すといいだろう。
上位モデルのNJ5000Proと決定的に異なるのがグラフィックチップと液晶だ。NJ5000Proはゲームにも対応可能なMobility RADEON X1600や、クリエイター向けのMobility FireGL V5200を選択できたが、本機の場合はIntel 945GM Expressチップセット内蔵のGMA950が固定装備となる。さらに、液晶の解像度もスタンダードノートPCに一般的な1280×800ドット表示から変更することはできない。もっとも、スタンダードモデルという位置付けの本機は、過剰なスペックを排除することで低価格を実現する点が最大の特徴であり、家庭や個人で使う一般的なノートPCに求められる性能であれば、本機のBTOリストに並ぶパーツで十分に達成できるはずだ。
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