GeForce 8800 GTXはQuad SLIを超えられるのか:イマドキのイタモノ(2/2 ページ)

» 2006年11月09日 07時09分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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1枚でも強烈な性能を叩き出すGeForce 8800 GTX

 まず、「2560×1600ドット」「1920×1200ドット」のX-HDゲーム環境におけるパフォーマンスを「単体構成」「NVIDIA SLI構成」の順にまとめて掲載する。なお、NVIDIA SLI構成のグラフにはGeForce 8800 GTXの単体構成における値も並べている。

DOOM 3 timedemo(X-HDゲーム環境)
Quake 4 Guru5.demo(X-HDゲーム環境)

FarCry Hardware OC River(X-HDゲーム環境)
F.E.A.R. Test settings(X-HDゲーム環境)

Company of Heroes PERFORMANCE TEST(X-HDゲーム環境)

 単体構成における測定結果を比較すると、いずれのベンチマーク結果においてもGeForce 8800 GTXはほかの2つのGPUを上回る値を出している。純粋に「1つのGPU」という比較において、GeForce 8800 GTXは軽負荷時にGeFroce 7900 GTXのおよそ1.5倍、重負荷時では3倍近い性能を示している。2つのGPUを有するGeForce 7950 GX2との比較においては、軽負荷時では大きな差はつかないものの、重負荷条件になるとこちらも2倍程度の性能差が表れている。「グラフックスカードは1枚だけ」という状況にあるパフォーマンス重視のユーザーなら、GeForce 8800 GTXが最も適したGPUということになる。

Quake 4 Guru5.demo(X-HDゲーム環境 NVIDIA SLI構成)

FarCry Hardware OC River(X-HDゲーム環境 NVIDIA SLI構成)
F.E.A.R. Test settings(X-HDゲーム環境 NVIDIA SLI構成)

 NVIDIA SLI構成における結果を見ると、GeForce 8800 GTXのNVIDIA SLI構成の結果とほかのGPUとの差はより広がっていく。軽負荷条件では一部のベンチマークで単体構成より差が縮まっているものもあるが(とくにFarCryで顕著)、解像度が高くなる、もしくは重負荷条件になるとGeForce 8800 GTXの優位性はより確固たるものになる。2560×1600ドットの重負荷条件で見ていると、「DOOM 3」でGeForce 8800 GTXの結果はGeForce 7950 GX2、GeForce 7900 GTXの6倍強に達する。

 なお、単体構成のGeForce 8800 GTXの結果は軽負荷条件では、GeForce 7950 GX2のQuad SLI構成、GeForce 7900 GTXのNVIDIA SLI構成を下回るが、こちらも重負荷条件になると解像度に関係なく優位になるケースが多い。実売価格の予想を見る限り「1枚のGeForce 8800 GTXか、2枚のGeForce 7900 GTXか」は価格の面でGeForce 8800 GTXが有利になるが、その潜在的なパフォーマンスも1枚のGeForce 8800 GTXで2枚のGeForce 7900 GTXに十分対抗できると思われる。

 このように、X-HDゲーム環境において圧倒的とも言える強さを見せてくれたGeForce 8800 GTXであるが、大多数のユーザーにとって関係してくる「一般的な解像度」においてもGeforce 8800 GTXは突出した違いを見せてくれるのだろうか。以下に「単体構成」「NVIDIA SLI構成」の順で結果を並べみた。

DOOM 3 timedemo(通常環境)
Quake 4 Guru3D demo(通常環境)

FarCry Hardware OC River(通常環境)
F.E.A.R. Test settings(通常環境)

Company of Heroes PERFORMANCE TEST(通常環境)
DOOM 3 timedemo(通常環境 NVIDIA SLI構成)

Quake 4 Guru3D demo(通常環境 NVIDIA SLI構成)
FarCry Hardware OC River(通常環境 NVIDIA SLI構成)

F.E.A.R. Test settings(通常環境 NVIDIA SLI構成)

 NVIDIAのいうところの「低解像度」の環境でもGeForce 8800 GTXは抜きん出た結果を残している。1024×768ドットの軽負荷条件ではそれほど明らかな違いは出てこないが(その極端な例がFarCryだ)、こちらもX-HDゲーム環境と同様に、解像度が高くなり負荷が重くなるに連れてその差がはっきりとしてくる。GeForce 8800 GTXとGeForce 7900 GTXを最も負荷の重い条件で比べてみると、F.E.A.R.でもCampany of Heroesでも3倍強の違いが出ている。

 市販ゲームを使ったベンチマークの結果を並べてみる限り、X-HDゲーム環境でも一般的な環境でも従来のハイエンドGPUとはまったく次元の異なるパフォーマンスをGeForce 8800 GTXは残している。パフォーマンスだけでなく、Direct X 10への対応やそれに伴なう統合型シェーダユニットの実装といった将来につながる機能をサポートしていることは、この先、現役でいられる期間が長くなる可能性も十分考えられる。

ワットチェッカーで測定したシステム全体の消費電力をGPUごとに比較する

 予想される実売価格が高いところで10万円強、低いところで8万円強であるのはこのGPUの評価を左右するところではある。8万円あたりで落ち着いてくれると「1枚で2枚分のパフォーマンス」を発揮するGeForce 8800 GTXはコストパフォーマンスという面で広く支持されう可能性がでてくる。ただ、10万円台でとどまってしまうと「1枚にしては記録的な高価格カード」と認識されて、限られたパワーユーザーの占有物となる可能性も否定できない。

 また、性能だけでなく消費電力も従来のハイエンドGPUから突出した値になっていることもハードルを高くしている。ワットチェッカーで測定したシステム全体の消費電力ではあるが、NVIDIA SLI構成でピーク時500ワットを超えているだけでなく、Quad SLI構成をも上回る電力を必要とすることをユーザーは意識しておかなければならないだろう。

 GeForce 8800シリーズは、アーキテクチャだけでなくその性能(と消費電力)も「新世代」と呼ぶに相応しい。GeForce 8800 GTXを導入してその真価を堪能するには、コスト的になハードルは高いだろうが、性能に関する限り、つぎ込んだけのコストに見合う満足をきっと得られるに違いない。

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