11月26日、事前に告知があった通り、ドスパラ秋葉原本店前にてAMD主催のCPU比較デモイベントが開催された。Core 2 Duoが大ヒットした8月の第1回イベントに続き、AMDは店頭公開ベンチをWindows Vista発売前のタイミングで敢行。13時には80人以上の人だかりができる大盛況の中でベンチマークが進められた。
今回の比較はAthlon 64 X2 5000+とCore 2 Duo E6600。実売価格4万前後のCPUで、ともにハイスペック志向のボリュームゾーンといえる製品だ。マシンの構成は下記のとおり。
AMD | Intel | |
CPU | Athlon 64 X2 5000+ | Core 2 Duo E6600 |
メモリ | DDR2 800MHz 1Gバイト | DDR2 800MHz 1Gバイト |
GPU | GeForce 7800 GTX(256Mバイト) | GeForce 7800 GTX(256Mバイト) |
マザーボード | ASUSTeK「M2N32-SLI Deluxe」(nForce 590SLI搭載) | ASUSTeK「P5W DH Deluxe」(intel 975X搭載) |
OS | Windows XP Peofessional SP2 | Windows XP Peofessional SP2 |
店頭デモでは、まずHDBENCHによるCPUとメモリの性能を測定した。単純な計算処理の性能を示すCPUの整数演算では1.5倍程度の高スコアでCore 2 Duoが勝ったが、マルチメディア処理に関係するCPUの浮動小数点演算と、メモリ関連の項目ではAthlon 64 X2に軍配が上がった。「整数演算処理の性能が大きく関わるSuper πを使うなら、やはりCore 2 Duoがお勧めですね。メモリ回りはAthlon 64 X2が強くて当然。Athlon 64 X2はCPUにメモリコントローラを組み込んでいるので、チップセットを経由するCore 2 Duoには負けないでしょう」とのこと。
次に行われたiTunesで5曲の楽曲データをAAC形式に変換するスピード対決では、Athlon 64 X2が2〜3秒の僅差で、1分近くかかったCore 2 Duoに勝利。ここで「Core 2 Duoも優れているので、良い勝負になりました」と、ライバルを持ち上げる低姿勢なコメントを残した。
事前に計測したベンチマークテストの結果を最後に提示。32ビット版XPでの計測ではCore 2 Duo、64ビット版ではAthlon 64 X2が優位に立っていたが、その差はわずかだった。司会を担当した佐藤氏は「絶対的な差はないですね。売れた商品のコンセプトを真似るのはマーケティングでよくやる手段です。Pentiumの頃は楽に差がついたんですけどね〜」と、Core 2 Duoの性能を認めつつも、自社製品のオリジナリティをアピールした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.