GeForce 8800登場の翌週、今度はIntelからx86アーキテクチャで初となるクアッドコア内蔵のCPU「Core 2 Extreme QX6700」が登場した。アキバ全体の在庫数は少ないが、13万円前後と高額なので、発売から品切れすることはなかった。
Core 2 Extreme QX6700はLGA775対応のCPUで、2つのコアが共有する2次キャッシュを4Mバイト×2個搭載している。動作クロックは2.66GHzで、2.93GHzのCore 2 Extreme X6800よりもやや低速。TDPは130ワットと、Pentium Dと同レベルに上がっている。
TSUKUMO eX.やT-ZONE.PC DIY SHOPでデモを展示しており、4コアを同時に稼働させるレンダリング処理などで性能の高さを示している。しかし、クアッドコアに対応するゲームがまだ出回っていないため、「いまのところ、購入するのはベンチマークに主眼を置いたパワーユーザーがほとんどですね」(TSUKUMO eX.)という。
対するAMDは、11月26日にCPUベンチマーク対決イベントを開催したさい、4個のCPU(コア)と4個のGPUを駆使する新プラットフォーム「4×4(フォーバイフォー)」が登場間近だと告知。そして言葉のとおり、29日に「Quad FX」の名で正式発表した。
Quad FXはnForce 680a SLIチップセット搭載マザーボードと、デュアルコアCPU「Athlon 64 FX-70シリーズ」を組み合わせたプラットフォーム。マザーボード上には4本のPCI-Express x16スロットが実装されるが、GPUの数に関する条件は外されている。Athlon 64 FX-70シリーズは2個セットで販売される予定で、米AMDの発表によると、下位モデルなら(2個で)10万円を切る可能性が高い。ただ、国内では組み込みでのみ販売が許可されるとの噂も聞いた。登場時期は早くて来年の1月後半になる模様。
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