Macworld Expo 2007が始まった1月9日(現地時間)、Apple CEO スティーブ・ジョブズ氏の基調講演ではApple TVやiPhoneの紹介だけでなく、Apple ComputerからAppleへの社名変更も行われるというサプライズが飛び出した。その“歴史的な”一日を振り返る。
1月8日夜、基調講演が行われるMoscone Center Westの前にはすでに人が並び始め、9日の夜明け前には、建物を取り囲むように長蛇の列が並んでいた。時間は朝6時前。まだキーノートスピーチまでには3時間以上時間がある。サンフランシスコでも夜は冷えるが、列に沿うようにコーヒーを載せたカートがめぐり、無料で配ると言ったサービスも見られた。
空が白みはじめ一般入場が開始されると人の波がMoscone Center Westに飲み込まれていく(プレスの入場は後)。4000人ほどと言われていた群衆だが整然と、行儀良く入場していく。あとでエスカレーターに殺到していくことになる報道関係者とはすごい違いだ。
一方、開演1時間ほど前にプレスは2階のエスカレータ前に待機させられ、次々と優雅に上っていく(ジョブズ氏のライブは3階)VIP待遇の人たちをぼんやりと眺める状態が続く。9時15分前なっても会場に通されないので、我々は存在を忘れられているのではないか、別室でビデオ上映を眺める“残念組”なのではないか、といった憶測が流れる。
Macworld基調講演へようこそ、のアナウンスの後、会場内に流れる音楽が変わるとついに講壇の左手からApple Computer CEO スティーブ・ジョブズ氏が登場。会場には拍手が響き渡る。
“We're going to make some history together today”(きょう私たちは歴史を作ることになります)。そしてスティーブ・ジョブズ氏の基調講演は新たな歴史を告げる言葉で始まった。
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