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» 2007年01月22日 17時00分 公開

ThinkPadの弟分は使える?:Core 2 Duoを搭載した“ちょうどいい”小型ワイドノートPC――レノボ・ジャパン「Lenovo 3000 V100 Notebook」 (1/3)

Lenovo 3000 V100 Notebookは、ThinkPadのラインアップにはない12.1インチワイド液晶を搭載した2スピンドルノートPCだ。Core 2 Duo搭載のノートPCとしては高いコストパフォーマンスに注目したい。

[富永ジュン,ITmedia]

Lenovoが提供する「もう1つの選択肢」

Lenovo 3000 V100 Notebook

 LenovoのノートPCというと、IBMから譲り受けたビジネスユーザー向けの「ThinkPad」ブランドが有名だが、「Lenovo 3000 Notebook」ブランドはSOHOや中小企業、個人ユーザーにアピールする製品群だ。想定するユーザーにとって最も需要の多い仕様を用意し、それを求めやすい価格で提供するという“シンプルでちょうどいい構成”が製品コンセプトとなっている。

 Lenovo 3000 Notebookのラインアップは、15インチ液晶を備えたエントリー向けノート「C200」、14.1インチ/15.4インチワイド液晶搭載のスタンダードノート「N100」、そして今回紹介する12.1インチワイド液晶を採用した小型2スピンドルノート「V100」の3種類が用意されている。各モデルの最小構成価格は、6万〜11万円台とかなり安価に設定されているのが大きな特徴だ。

 ちなみにLenovo 3000 V100 Notebookが採用する12.1インチワイドというサイズの液晶パネルは、現状でThinkPadには用意されていない。ThinkPadのモバイルノートにはX60とX60sがあるが、いずれも12.1インチスクエア液晶搭載の1スピンドル構成だ。ThinkPadで次に携帯性が高いのはThinkPad T60だが、こちらは14.1インチ/15インチスクエア液晶を搭載した2スピンドル機のため、重量は2キロを超える。

 これに対し、Lenovo 3000 V100 Notebookは、ThinkPad X60ほど軽くはないが、1280×800ドット表示の12.1インチワイド液晶と光学ドライブを内蔵し、重量は約1.95キロと2キロを切る。そのため、安価なノートPCに注目している人だけではなく、ThinkPadブランドで比較的軽量な2スピンドル機があればよいのに、と感じている人もチェックしてほしい製品だ。

Windows Vistaプリインストールモデルも近日発売予定

 ラインアップには、CPU、HDD、光学ドライブ、Webカメラの有無、無線LANのMIMO対応などの仕様が違う複数のモデルが用意されている。試用したのは、ハイスペックなモデルの「07632DJ」だ。CPUにCore 2 Duo T5500(1.66GHz)、光学ドライブに2層対応のDVDスーパーマルチ、OSにWindows XP Professional(SP2)を搭載し、同社直販価格は15万7500円とコストパフォーマンスは高い。

 なお、Lenovo 3000 V100 NotebookはWindows Vista Capable PCとなっており、Vistaへのアップグレードキャンペーンも提供されている。具体的には、3月15日までにXP Professional(SP2)搭載モデルを購入して3月31日までにレノボ・ジャパンに申し込めば、2980円でVista Businessにアップグレードできる。XP Home Edition(SP2)搭載モデルの場合は、8380円でVista Home Basicに、1万1980円でVista Home Premiumにアップグレード可能だ。

 また、近日中にVista Home PremiumもしくはVista Businessをプリインストールしたモデルも発売される予定だ(XP搭載モデルと併売の予定)。SOHOや中小企業で使う場合、Windows XPのほうが業務に都合がよいと思われるが、個人ユーザーなどでVista環境を求めるなら、Vistaプリインストールモデルの発売を待つのが無難だろう。

モバイルにはやや大きめなボディだが、スペックは高め

 外装は、つやを抑えた落ち着きのあるシルバーと濃いグレーのツートーンを採用している。耐久試験の結果などは公表されていないが、全体的にがっしりとした重厚な雰囲気だ。フラットな天板は小さなLenovoのロゴが入ったシンプルなデザインに仕上がっている。部位による厚みの変化や天板の突起がないため、持ち運ぶときはカバンへの出し入れがスムーズに行えるだろう。

 ただし、本体サイズは305(幅)×246(奥行き)×31.7(高さ)ミリと横幅があるうえ、本体背面にはバッテリが凸状に飛び出している。背面にバッテリが飛び出すデザインのノートPCは決して珍しくはないが、せっかく装飾を最小限にまでそぎ落とした美しいフォルムなのだから、バッテリは完全に筐体内部に収まるようにして欲しかったところだ。

 バッテリパックは6セルのリチウムイオンバッテリを採用しており、駆動時間は約4.05時間とまずまず。重量が約1.95キロということもあり、常に携帯して使うのには向かないが、たまに持ち出した先でインターネットを利用しつつ、DVDの映画を1本見る程度なら、十分なスタミナと言える。

液晶を閉じた状態は実にシンプルな外観(写真=左)。ACアダプタは、外形寸法が43(幅)×113(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量が約330グラムと小型軽量だ。本体を裏返し、ドライバーでネジを外せば、メモリスロットやHDDにアクセスできる(写真=右)。メモリスロットは200ピンのSO-DIMMスロットが2基あり、標準で512Mバイトのモジュールが1枚装着されている。光学ドライブは固定式だが、ネジを外すことで取り外せる

 基本スペックはCore 2 Duo T5500(1.66GHz)をはじめ、512Mバイトのメモリ、100GバイトのHDD、2層対応DVDスーパーマルチなど、不満のない構成にまとまっている。ただし、Vistaにアップグレードするなら、1.5Gバイトもしくは2Gバイトまで増設することをおすすめしたい。

 インタフェースについては、3基のUSB 2.0が両側面と背面に分かれて配置されているほか、4ピンのIEEE1394、Expressカードスロット(54)、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO対応)/xDピクチャーカード共用のマルチカードスロットなどを備えており、このサイズのノートPCとしては充実している。

 通信機能は、100BASE-TXの有線LAN、MIMO対応IEEE802.11a/g/bの無線LAN、FAXモデム、そしてBluetoothまで網羅しているため、さまざまなシチュエーションで活用できるだろう。MIMO対応IEEE802.11a/g/bの無線LAN機能は、ドラフト11n対応の無線LANアクセスポイントと組み合わせることで、通信速度の大幅な向上が得られる。詳しくは、ドラフト11n対応ルータのレビュー記事ThinkPadのMIMO対応無線LAN検証記事を参照してほしい。

前面にはインジケータとステレオスピーカを用意(写真=左)。液晶はラッチレス構造を採用する。背面は中央にバッテリ、左端にUSB 2.0が1基配置されている(写真=右)

左側面には、1基のUSB 2.0、4ピンのIEEE1394、ヘッドフォン出力、マイク入力、アナログRGB出力、Expressカードスロット(54)を装備(写真=左)。右側面には、2層対応のDVDスーパーマルチドライブ、1基のUSB 2.0、有線LAN、FAXモデム、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO対応)/xDピクチャーカード共用スロット、無線LANのスイッチ、ACアダプタ端子が並ぶ。カードスロットにはダミーカードが装着されている

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