プリンタドライバは、「印刷設定」「アドバンス」「メンテナンス」という3つのタブで区切られている。メインの設定を行う印刷設定タブには視覚的に分かりやすいアイコンを配置しており、それらを選択していくことで簡単に設定が可能だ。アドバンスタブには、両面印刷の設定やレイアウトなどを指定する項目が用意されているが、通常時は印刷設定タブだけで十分こと足りるだろう。メンテナンスタブには、カートリッジ交換、ヘッドクリーニング、ヘッド位置調整、テストページ印刷、ネットワークサポートの各機能を行うボタンが配置されている。
さらに、プリンタの総合コントロールツールである「Dell AIOナビ」やプリンタ設定ユーティリティ、PCからのFAX送受信ソフトである「Dell PC FAX」などのソフトが添付されてる。また、オプションの有線/無線ネットワークカードを装着すると、Webブラウザ経由でプリンタの情報や各種設定が行えるようになる。
次にスキャナ部とコピー部を見てみよう。スキャナ部はイメージセンサにCIS方式を採用しており、読み取り解像度は原稿台使用時で1200×4800dpi、ADF使用時で600×600dpiとなっている。階調の入出力は、カラーがRGB各色12ビット入力の各色8ビット出力、モノクロが16ビット入力の8ビット出力という仕様だ。ADFには最大50枚の用紙をセットできる。連続コピーは最大99枚、拡大/縮小は25〜400%まで設定可能だ。なお、ファーストコピータイムに関しては、モノクロ5cpm/カラー4cpmで、その後の連続コピーではモノクロ25cpm/カラー20cpmと発表されている。
Windows上からはTWAINドライバとWIAドライバ経由でのスキャンが可能だ(WIAをサポートするOSは、Windows 2000、Windows XP、Windows XP 64bit Edition)。TWAINドライバの作りは非常にシンプルで、4ステップでスキャンを完了できる。別途呼び出す詳細設定の画面では最大19200dpiまでの高解像度スキャンを指定できるので、細かな設定を行いたい場合は利用するとよいだろう。ただし、別製品に見られるような簡易モードと詳細モードの2画面を用意してもよかったのではないかと思う。ちなみに、Windows Vista用のドライバは、同社の英語サイトからダウンロードできる。
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