アキバに流入する新興パーツメーカーを代理店から読む古田雄介の週末アキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2007年03月19日 12時00分 公開
[古田雄介(アバンギャルド)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

興隆、ASK、シネックスなら安心?――代理店から読み解く新興パーツメーカー

ZOTAC「ZT-76TE250-FSS」

 先週、ZOTACブランドのGeForce 7600GT搭載カード「ZT-76TE250-FSS」が複数のショップに入荷した。価格は1万7000円前後で、在庫は潤沢。

 ZT-76TE250-FSSはGeForce 7600GTを搭載しており、コアクロックとメモリクロックはリファレンス通りの560MHzと1.4GHz。DDR3メモリを256Mバイト搭載し、外部出力にはデュアルDVIとTV-Outを備える。

 国内では聞き慣れないメーカーのため、一部ショップからは「ATI系グラフィックスカードで有名なSapphireのブランド違い。NVIDIA系カードにも手を出し始めたのでしょう」という解釈を聞いたが、正確には別メーカーである。

 ZOTACは、組み込み系のマザーボードやグラフィックスカードを供給するPC Partnerという台湾メーカーのブランド。ただし、「PC PartnerとSapphire Technologyは、一時同じ所在地に本社があった」(パソコンショップ・アーク)というように、Sapphireとの関連性は高い。

 新興のブランドながらショップの評価は上々だ。某ショップは「FOXCONNと同じように、ブランドとしては知名度が低くてもOEMで実績があり、品質は確かです。ライバルメーカーに比べても安いので、今後伸びてくる可能性は高いでしょう」という。

 ただ、その展望の明るさは、契約している国内代理店も大きく関係しているようだ。

 グラフィックスカード市場は、1年前にeVGA製品が目立つようになり、1カ月前には中国メーカーのColorfulからGeForce 8800GTSカードが投入されるなど、新しいメーカーの参入が徐々に増えている。多数のライバルメーカーが凌ぎを削る業界においては、代理店の規模もシェアの確保に重要な役割を担うことになるのだ。

 パソコンショップ・アークは「グラフィックスカードの3大代理店といえば、興隆商事とASK、シネックスです。ZOTACはASKと契約しているので、供給も安定すると思います」と話す。

 また、フェイス秋葉原本店も「1〜2年で日本市場に本格参入してきたグラフィックスカードメーカーでは、シネックスが代理店になっているXFXが元気ですね。元々ヨーロッパで人気のメーカーですが、大きな代理店と契約したことで、国内の流通が安定したことは大きいです」と、代理店の重要性を認める。

SapphireはATI系GPUを搭載したカードのみを出荷している(写真=左)。オーバークロックモデルで人気のXFXは、シネックスが代理店になる製品が多い(写真=中央)。2月中旬に登場したColorfulからGeForce 8800GTSカード。今のところ、同ブランドの他の製品は登場していない(写真=右)

 ある店員さんは冗談交じりに「グラフィックスカードのメーカーは多すぎるので、ビギナーは代理店のシールを見てカードを選んだほうが失敗しないかも」と話していたが、あながち間違いではないかもしれない。また、新興メーカーがシェアを奪えば、今後“2軍落ち”してくるメーカーもありそうだ。

製品名:ZOTAC「ZT-76TE250-FSS」
入荷ショップ
パソコンショップ・アーク1万6980円
高速電脳1万6980円
TSUKUMO eX.1万6980円
ツートップ秋葉原本店1万6980円
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