Mac OS XでWinアプリがサクッと動く? 「CrossOver Mac 6.1」を徹底検証(2/5 ページ)

» 2007年06月08日 12時45分 公開
[瓜生聖ITmedia]

ボトルの中に世界を構築

 CrossOverを利用する場合、まずCrossOver自体をインストールし、その上でWindowsアプリケーションが動作するための環境を構築する。Mac OS X上で動くとは言っても、WindowsアプリケーションにとってはあたかもそこがWindows上であるかのように見えなくてはならない。つまり、APIだけでなく、CドライブやマイドキュメントといったWindows特有のファイル構成もなんらかの形で再現する必要がある。

 そのWindowsを再現すべく作られた環境のことをCrossOverでは「ボトル」と呼んでいる。CrossOverはWindows 98/2000/XPの3つのバージョンのAPIに対応しており、ボトルを作成する際もまずはどのバージョンのWindows環境を構築するのか、この3つから選択する。ボトルはある種の箱庭のようなもので、その中にインストールされるWindowsアプリケーションは、その中をWindowsの世界だと思い込んで動作する。

 このボトルはいくつでも作成できる。例えばWindows 98用のボトルを1つ作成し、そこに複数のWindowsアプリケーションをインストールすることもできれば、アプリケーションごとに別々のボトルを作成することもできる。もっとも、特別な理由がなければ当面は各OSのバージョンごとに1つずつで十分だろう。

各Windows環境をボトルと呼んで管理する。選択できるWindowsのバージョンは98/2000/XPの3つ(画面=左)。各ボトルごとにドライブのマッピングなどを設定できる。「侮ヲ」は「表示」の典型的な文字化けだ(画面=中央)。ベースとなったWINEのバージョンはわずか2カ月前にリリースされた0.9.34。ちなみに現在の最新版は0.9.37(画面=右)

アプリケーションをインストールする際の注意点

 CrossOverをインストールした時点で、Windowsの実行形式(EXE)ファイルは、CrossOverに関連付けられたファイルとなる。そのため、使いたいWindowsソフトのインストーラをダブルクリックすれば、自動的にCrossOverが起動し、インストールが実行される。ただし、この場合はボトルの選択ができないため(デフォルトのボトルになってしまう)、通常はCrossOverを先に起動しておき、設定メニューか、ようこそ画面からアプリケーションのインストールを選ぼう。

 CrossOverでは「そのアプリケーションが動作する最低バージョンのWindows」を選択することを推奨しているが、この場合はアプリケーション側のサポートが完全ではなく、制限付きでの動作になることもありうる。必要に応じてWindowsのバージョンを選択したほうがいいだろう。

 さて、ボトルは通常、ホーム“/ライブラリ/Application Support/CrossOver/Bottles/”以下に作成される。各ボトルの下にさらに“drive_c”というフォルダがあるが、これがCドライブとして見える。データの連携にはこのフォルダを利用するか、ZドライブとしてマウントされているMacintosh HDを利用する。

ようこそ画面は単なるスプラッシュ画面ではなく、ひととおりの操作が可能なメニューになっている(画面=左)。サポートアプリケーションの場合は一覧から選択する(画面=中央)。アプリケーションインストール画面。未サポートアプリケーションの場合はセットアップファイルかCDを選択する(画面=右)
既知のCDを挿入すると自動的にCrossOverが該当アプリケーションを検出(画面=左)。未知のCDでは警告が表示される(画面=中央)。ユーザーのライブラリフォルダからたどっていったところ(画面=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月25日 更新
  1. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  2. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  3. 45gの伝統を破った「忍者」の感触を持つ1台 HHKB 30周年記念モデルがもたらす「軽さ」をじっくり試す (2026年06月24日)
  4. 各ポートの充電状況が見える「UGREEN 100W PD 充電器 5ポート」がセールで33%オフの5980円に (2026年06月22日)
  5. 「Next GIGA」を見据えた動きはまだまだ続く! 1人1台の学習用PCだけでなく特別教室や校務で使うPCも展示多数 (2026年06月23日)
  6. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  7. EIZO、21:9比に対応した曲面34.1型ウルトラワイド液晶ディスプレイ 7年間標準保証を実現 (2026年06月24日)
  8. 白い「Osmo Pocket 4P」をDJIのグローバル本社「Sky City」で見てきた ハッセルブラッドを統合する真の狙い (2026年06月22日)
  9. レノボ、約990gの軽量設計を採用したCore Ultra(シリーズ2)搭載14型モバイルノートPC (2026年06月23日)
  10. サンワ、状態確認ができる小型液晶パネルを備えた8ボタン搭載ワイヤレスマウス (2026年06月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー