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» 2007年06月22日 11時11分 公開

“ちょい上”キーボードをタッチしてみた――エレコム「TK-P05F」シリーズちょっと気になる入力デバイス(2/2 ページ)

[王深紅,ITmedia]
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5個のホットキーを搭載したキーボードの新シリーズ

TK-UP08Fシリーズのパッケージ

 残りの「TK-UP08Fシリーズ」と「TK-UP09Fシリーズ」は、5個のホットキー(消音/ボリュームアップ/ボリュームダウン/WEBブラウザの起動/メールソフトの起動)を搭載したキーボードで、パームレストの形状やキー配列が異なるモデルだ。こちらもTK-UP06FPLシリーズと同じように別途専用ドライバを導入することなくホットキーを利用できるが、ユーザーのカスタマイズは行えない。

 前者のTK-UP08Fシリーズは、高さ35ミリのパームレストが一体になったモデルで、横幅が458ミリとやや大柄だが、10キーの真横にカーソルキーやPageUp/PageDownといったキーが並ぶスタンダードな配列を採用しているのが特徴だ。

 キーピッチは19ミリ、キーストロークは3ミリで、キースイッチはメンブレン方式だ。キー数は108キーで、「半角/全角」「カタカナ/ひらがな」「無変換」「変換」キーが独自表記の刻印になっている。発売時期は6月下旬からの予定で、標準小売価格は5040円だ。

つや消し白のTK-UP08FWH(写真=左)。インタフェースはUSBとPS/2だ。数字やアルファベットの大きな刻印が印象的だ。不規則なキー配列が見られない、スタンダードなキーボードで、スペースバーのサイズは80ミリと今回のモデルでは最も長い(写真=中央)。パームレスト部分は一体型で取り外しができないが、2段階の角度調整機能を持つ(写真=右)

TK-UP09Fシリーズのパッケージ

 最後のTK-UP09Fシリーズは、横幅が393ミリ/奥行きが165ミリと省スペース性を重視したモデルで、キーピッチも18.8ミリとほかのモデルに比べてわずかに狭くなっている。それゆえ、「Insert」「Delete」「PageUp」「PageDown」キーが縦一列に並ぶ不規則な配列が見られるが、逆にキーストロークはTK-P05Fシリーズと同じ3.8ミリと深めだ。

 キースイッチはメンブレン方式で、キー数は109キーだ。ほかのシリーズと同じように、「半角/全角」「カタカナ/ひらがな」「無変換」「変換」キーが独自表記の刻印を採用する。発売時期は6月下旬からの予定で、標準小売価格は4410円だ。

 下のスペック表にもあるように、ここで取り上げたキーボードは日本語版Windows環境下でのみ動作保証となっているが、試しにMac OS X 10.4.9を搭載した初代MacBookにUSB接続したところ(TK-P05Fシリーズを除く)、いずれもキーボードとして問題なく利用できた。ただしホットキーは、TK-UP06FPLWHがスタンバイ・休止からの復帰/休止/シャットダウンの3ボタンのみ、TK-UP08FとTK-UP09Fシリーズはボリュームアップ/ボリュームダウン/消音の3ボタンだけが機能した。

キーボード部分がつや消し、周囲の枠部分が光沢仕様の黒モデルTK-UP09FBK(写真=左)。インタフェースはUSBとPS/2だ。PS/2変換アダプタが黒色に塗られている。カーソルキーの真上に一列に並ぶキー配列が好みを分けそうだ(写真=中央)。スペースバーのサイズは61ミリある。キートップはフラットな並びだが、2段階の角度調整機能を備える(写真=右)


 キーボードやマウスはあらかじめPCに付属していたものを使い、壊れたときにあわてて店頭に走り、できる限り安価に手に入れようとするユーザーも多いだろう(中には、周囲の人に“たかる”ケースも多々見られる)。しかし、考えてみて欲しい。PCを利用する際にもっとも使い倒すのはキーボードやマウスであり、ディスプレイである。これらの製品に少しでもこだわれば、たとえPCのスピードが遅くとも快適度は格段に向上するはずだ。1000〜2000円の低価格キーボードを否定するつもりは毛頭ないが、まずはワンランク上のモデルを店頭で試してみることをおすすめしたい。

 今回取り上げたモデルは、いずれも比較的シンプルな有線キーボードばかりだが、そのぶん価格は6000円〜4000円前後と手ごろにまとまっている。欲を言えばホットキー用のカスタマイズユーティリティや、現状はWindowsのみの対応となっているのでMac OSのサポートも期待したいところだ。なお、各モデルのインプレッションは下記を参照してほしい。

PC USER編集部Tのインプレッション

 TK-P05Fシリーズは、カナ刻印なしで見ためすっきり玄人風、PFUのHappy Hackingライクだが、キー配列はいたって素直な日本語配列で、Windowsキーや10キーもあるため誰でも使いやすい。価格設定も含め、なかなか落としどころがうまい製品と思う。スペースバーが短いのと、キートップが少々ぐらつくのは惜しいが、テンキー付きのコンパクトなキーボードが欲しい人なら有力な選択肢ではないだろうか。今後はもっと思い切ってコストをかけた高級キーボードも見てみたい。

 USB接続の3シリーズについては、スクエアなデザインで省スペース設計のTK-UP09Fシリーズがいいと思うが、Enterキーの右に一列で並ぶ4つのキーが少々扱いにくい印象だ。TK-UP06FPLシリーズは、ノートPCのキーボードでおなじみのパンタグラフ式だが、個人的にはデスクトップで使うキーボードならもっと深いキーストロークが欲しい。キー刻印のオリジナルフォントは好印象だ。


PC USER編集部Hのインプレッション

 “キーボードの達人”向けのTK-P05Fシリーズだが、実際の立ち位置は“ちょい上”“ちょい達”といったところか。キータッチは良好で、やはりカナ刻印がないと見ためはすっきりとする。ただ、インタフェースがPS/2のみである点と、日ごろノートPCのキーボードに慣れている身としては、3.8ミリのキーストロークはやや深すぎる印象を受けた。また、型番表記だけでは味気ないので、愛称やブランド名が欲しくなる。

 USB接続の3シリーズでは、スタンダードなキー配列のTK-UP09Fシリーズに引かれた。ほかの2シリーズは、カーソルキーやEnterキー周辺の不規則な配列がやはり使いにくかった。また、ホットキーにシャットダウンやスリープなどのボタンがあると、思わぬときに誤って押してしまって血圧が上がってしまうので、カスタマイズ用のユーティリティが欲しくなる。さらに欲を言えば、レノボのThinkPlus USBキーボード(ウルトラナビ付)ThinkPlus USBトラベルキーボード ウルトラナビ付のように3段階の高さ調節機能があるとうれしいところだ。



 主なスペックは下記の通りだ。

型番TK-P05FシリーズTK-UP06FPLシリーズTK-UP08FシリーズTK-UP09Fシリーズ
メーカーエレコム
インタフェースPS/2USB(PS/2変換アダプタ付き)
キースイッチメンブレン方式パンタグラフ方式メンブレン方式
キー数105キー106キー108キー109キー
キーピッチ19ミリ18.8ミリ
キーストローク3.8ミリ3.2ミリ3ミリ3.8ミリ
ワンタッチキー18キー5キー
ケーブル長約180センチ約300センチ約150センチ約150センチ
USBハブ
外形寸法374(幅)×141(奥行き)×35(高さ)ミリ416(幅)×174(奥行き)×20(高さ)ミリ458(幅)×193(奥行き)×23(高さ)ミリ393(幅)×165(奥行き)×21(高さ)ミリ
重量(実測値)約745グラム約650グラム約593グラム約540グラム
対応OSWindows Vista/XP/2000/Me/98Windows Vista/XP/2000/Me
付属品PS/2変換アダプタ
カラーバリエーションブラック、ホワイト
標準価格5670円6300円5040円4400円
保証期間6カ月
「TK-P05F」
「TK-UP06FPL」
「TK-UP08F」
「TK-UP09F」

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