ビデオキャプチャカードもHDの時代へ――カノープス「HDRECS」の実力は?HDMIからフルHD録画が可能(3/3 ページ)

» 2007年07月11日 15時30分 公開
[都築航一,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

PCやゲームの画面を高解像度で記録するのに便利

 HDRECSの用途を改めて考えてみると、まず思いつくのは、PCソフトウェアのチュートリアルビデオや、HD出力に対応したゲームのプレイデモなどを作成する場合だ。とくに前者は、ソフトウェアだけでキャプチャを行なう製品も以前から存在するが、それらに比べて、PCの性能や負荷の状態にあまり依存せず、安定してキャプチャできるのが魅力となる。実際、今回試用したPCでパフォーマンスに不満を感じることはなかった。オーバーレイ出力の画面を高解像度で手軽に取り込めるというだけでも便利に感じるユーザーは少なくないはずだ。

 HDMI経由でPCとHDビデオカメラを直結する使い方では、とくにAVCHD形式の場合、ビデオカメラで撮影したメディアをPCにセットした方がすばやくデータを取り込めるため、撮影後のキャプチャに使うのはあまり意味がない。それよりも、ビデオカメラを撮影モードに切り替えて、HDRECS経由でPCに録画すれば、ビデオカメラでテープやメディアに記録する場合よりも高画質な映像が得られるというメリットがある。屋内での行事などをHD画質で記録しておくのに役立つだろう。とくに、編集時に合成などの微細な加工を予定している場合は、少しでも圧縮ノイズの少ない映像が望ましい。

 そのほか、スケジュール録画機能を活用し、長期かつ高画質でのインターバル撮影が可能な機材として、定点観測などに使うのもおもしろい。同社の業務用ビデオ編集カード「VELXUS」シリーズではキャプチャすることができないHDコンポーネントビデオの映像を入力可能な点で、HDRECSに魅力を感じる業務用途のユーザーもいると思われる。

 HDRECSは、10万円近い価格設定に多くのユーザーが二の足を踏むかもしれないが、HDキャプチャに対応した待望の製品であることは確かだ。HDRECSのみの独自コーデックではなく、Canopus HQ Codecで録画するため、とくにEDIUSのユーザーにとっては録画後、すぐに編集できることが強力な訴求ポイントになる。工夫次第でさまざまなソースを入力できる可能性があるHDRECSだが、著作権を侵害することのないように配慮したうえで、HDでのキャプチャを存分に楽しんでほしい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月01日 更新
  1. なぜ「データ通信できないケーブル」が必要? エレコムの充電専用ケーブルについて語りたい (2026年08月31日)
  2. WindowsでもローカルLLMが快適に? 開発中ビルドで見つかった「AI向けメモリ割り当て機能」の正体 (2026年08月31日)
  3. Windows 11(バージョン 24H2/25H2)の8月プレビュー更新でマウスカーソルの設定が“飛ぶ”可能性 (2026年09月01日)
  4. Keychron「Nape Pro」販売開始! Stream Deckボタン搭載マウスやバッテリー交換可能なマウスも! (2026年08月31日)
  5. 新型「Mac mini」「Mac Studio」の“数字”を読み解く――驚異のAI性能と、日米価格設定のからくり (2026年08月28日)
  6. スマホと2台持ちしたい! 円形ディスプレイが魅力のデジタルオーディオプレーヤー「FIIO Snowsky DISC」を試す (2026年08月27日)
  7. 高価なGPUを燃やしたくない! 異常検知アダプター&電源チェッカーが飛ぶように売れる理由 (2026年08月29日)
  8. 80%レイアウトキーボード「Keychron K13 Max」が20%オフの1万5136円に (2026年08月31日)
  9. 災害時も冷蔵庫を止めない! 停電から10ミリ秒で給電を開始する厚さ約75mmの薄型UPS電源「BLUETTI FridgePower」登場 (2026年09月01日)
  10. Chatから自律実行へ Microsoft IQとCopilot Cowork/Scoutが示すAIエージェントの近未来 (2026年09月01日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー