見た目も中身も“本気”のモバイルノート――デル「XPS M1330」を試す生まれ変わったXPS最軽量モデル(1/3 ページ)

» 2007年08月17日 12時30分 公開
[前橋豪,ITmedia]

性能を大幅に強化しつつ、外装にも注力したXPS M1330

XPS M1330

 デルの個人向けノートPCで最軽量のモデルとなるのが、6月に登場した「XPS M1330」だ。「XPS M1210」の後継モデルに相当し、“Santa Rosa”プラットフォームによる性能強化や液晶ディスプレイの大型化、HDMI出力端子の追加など、大幅なスペックアップを果たしながら、ボディをよりスリムで洗練されたデザインに仕上げている。

 発売当初はフォトレビューという形で製品概要を紹介したが、今回はベンチマークテストの結果や実際の使用感も含めて、XPS M1330の実力に迫ってみたい。ちなみに、XPS M1330は発売以来、高い人気を獲得しているようだが、一部パーツの供給不足により、通常のモデルと比較して、納期に時間がかかっている状況だ(2007年8月17日現在)。また、製品発表時にはパールホワイトの天板も用意されていたが、現時点で購入できるボディカラーはルビーレッドとサファイアブラックの2色となっている。

サファイアブラック(写真=左)とルビーレッド(写真=中央)の2色はマット調の塗装を採用する。今では幻となったパールホワイトのみ光沢塗装だ(写真=右)

 今回入手した機材のスペックは下表の通り。CPUはFSB 800MHzのCore 2 Duo T7500(2.2GHz/4MバイトL2キャッシュ)、メインメモリはDDR2-667対応の2Gバイト、HDDは160Gバイト(7200rpm)のSerial ATA HDDを装備する。光学ドライブは、スロットインタイプの2層対応DVD±RWドライブだ。HDDは32GバイトSSDも選択できるが、+4万2000円の価格差を考慮すると、メリットは少ない。今後は、容量1GバイトのIntel Turbo MemoryもBTOメニューに追加される予定だ。

 チップセットはSanta Rosa世代のIntel PM965 Express、グラフィックスチップはDirectX 10対応のNVIDIA GeForce 8400M GS(128MバイトGDDR3グラフィックスメモリ)を搭載している。チップセット統合型のグラフィックス機能を大きく上回る3D描画性能を獲得しており、Windows Aeroが快適に動作するうえ、動画の高画質化技術「PureVideo HD」によるCPU負荷の少ない映像再生が可能だ。「ロストプラネット エクストリーム コンディション」のようなヘビー級の3Dゲームは厳しいが、ゲームを十分こなせるだけの性能を持つ。

今回試用したXPS M1330のおもなスペック
カラー サファイアブラック
OS Windows Vista Home Premium
CPU Core 2 Duo T7500(2.2GHz)
FSBクロック 800MHz
L2キャッシュ 4Mバイト
チップセット Intel PM965 Express
メインメモリ 2GバイトDDR2-667 SDRAM(1Gバイト×1)
メモリスロット(空き) 200ピンSO-DIMM×2(0)
HDD Serial ATA 160Gバイト/7200rpm(Seagate ST9160823AS)
光学ドライブ DVD±R DL対応DVD±RWドライブ(MATSUSHITA UJ-857)
液晶ディスプレイ 13.3インチワイド液晶(TrueLife光沢液晶)
解像度 1280×800ドット
グラフィックスチップ NVIDIA GeForce 8400M GS
グラフィックスメモリ 128MバイトGDDR3
サウンドチップ HDオーディオ
Webカメラ 30万画素
指紋認証センサー 搭載
ExpressCardスロット 54/34×1
メモリカードスロット SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード共用×1
USB USB 2.0×2(右側面:1、左側面:1)
IEEE1394 4ピン×1(左側面)
ビデオ出力 HDMI×1(左側面)、D-Sub 15ピン×1(左側面)
サウンド出力 ヘッドフォン×2(前面)、マイク×1(前面)
イーサネット 100BASE-TX/10BASE-T(左側面)
FAXモデム
無線LAN ドラフトIEEE802.11n
Bluetooth Bluetooth 2.0
キーボード 日本語90キー
マウス タッチパッド
バッテリー リチウムイオン(6セル)
外形寸法 318(幅)×238(奥行き)×22.1〜33.8(高さ)ミリ
重量 約1.9キロ
主な付属品 電源ケーブル、ACアダプター、マニュアル
価格 23万7130円(8月17日現在)

 このようにハイスペックな構成のため、価格は高めになっているが、BTOにより各パーツを調整することで、より低価格におさめることもできる。また、定期的に実施される各種キャンペーンやオンラインクーポンなどを活用すれば、買い得感の高い価格で購入できるはずだ。詳しいBTOメニューについては、発表時のニュース記事を参照してほしい(現状で一部選択できないメニューもある)。

質感にこだわった新デザインのボディ

天板には、手触りがいいマイクロサテン処理を施している

 まずはボディだが、後方から前方に向かってなだらかなカーブを描きながら薄くなる形状と、側面をブラックとシルバーで塗り分けた配色により、実際の寸法よりスリムな印象を与える。天板の塗装は、マット調の「マイクロサテン処理」を施しており、指紋が少し付きやすい印象ながら、サテン生地のようなさらさらとした手触りが実に心地よい。また、液晶ディスプレイのヒンジ部に入ったデルのロゴが、デザインのアクセントになっている。

 DVD/CDディスクがスムーズに出し入れできるスロットイン式のDVD±R DL対応DVD±RWドライブを内蔵し、ボディの材質にマグネシウム合金と艶消しアルミニウムを用いていることもあって、全体的な高級感はなかなかのものだ。外観の好みは人それぞれだが、個人的には昨今のデル製ノートPCの中では出色のデザインだと思う。

 外形寸法は、13.3インチワイド液晶ディスプレイを搭載する関係で、幅が318ミリ、奥行きが238ミリとモバイルノートPCにしては比較的大きい。高さは液晶ディスプレイの選択によって微妙に異なる。通常のCCFLバックライト付き液晶パネルを選んだ場合は24.6〜36.3ミリとなるが、白色LEDバックライト付き液晶パネル選択時には22.1〜33.8ミリとわずかに薄くなるのだ。また、白色LEDバックライトは輝度が300カンデラ/平方メートルと明るいため、動画や写真の表示に適している(CCFLバックライトは220カンデラ/平方メートル)。

 ただし、白色LEDバックライト付き液晶パネルを選択すると、液晶ディスプレイ上部に内蔵されるWebカメラの画素数が30万画素に固定となる。CCFLバックライト付き液晶パネルを選んだ場合には200万画素のWebカメラが搭載される点は留意したい(Webカメラの画素数を重視することはあまりないだろうが)。

 重量は装着するバッテリーによって変わるが、4セルタイプ装着時で約1.8キロ、6セルタイプ装着時で約1.9キロ、9セルタイプ装着時で約2.05キロになる。実際に持ってみると意外とずっしりとした存在感があるし、バッテリーの駆動時間は長くないので、携帯性を重視するユーザーには重く感じられるかもしれない。逆に、高パフォーマンスのノートPCを持ち運びたいと考えるユーザーには十分に許容できるサイズだろう。

ACアダプタは外形寸法が160×46×28ミリ、重量は約338グラム(いずれも実測値)と小ぶりだが、電源ケーブルがACアダプタと3ピンで接続する仕様で太い(写真=左)。バッテリーは、4セル/6セル/9セルの3タイプを用意している。背面のネジ止めされたカバーを外せば、メモリスロットにアクセスできる(写真=右)。グラフィックスチップ、チップセットのMCH、CPUは1本のヒートパイプで結ばれ、後方のファンで空冷される(写真=右)。2基のMini PCI Expressカードスロットを内蔵しており、片方に無線LANモジュールが装着されている

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