システムのパフォーマンスについてもチェックしておこう。今回入手した機材は、グラフィックスチップにNVIDIA GeForce 8400M GSを搭載するなどハイスペックな構成だったため、WindowsエクスペリエンスインデックスのスコアはモバイルノートPCとは思えないほど高い。総合スコアは4.0だが、各サブスコアはプロセッサが5.3、メモリが4.8、グラフィックスが4.0、ゲーム用グラフィックスが4.6、プライマリハードディスクが5.2といずれも4.0以上をキープしている。
各種ベンチマークテストプログラムの結果も優秀だ。PCMark05ではメインストリームのデスクトップPCにもまったく見劣りしない5000オーバーのスコアを叩き出しており、3DMark06のスコアもNVIDIA GeForce 8400M GSのおかげでモバイルノートPCとしては非常に高いものとなった。FF XIに至っては、高解像度のHigh設定でもデフォルト状態で十分すぎるほど快適に動作可能な「とてとて」レベルのスコアが出ている。
XPS M1330は、デルの個人向けノートPCとしては現状で唯一のモバイル機だが、本体サイズやバッテリー駆動といった携帯性においては、他メーカーのモデルに見劣りしてしまう。しかし、Santa Rosa世代のアーキテクチャと外付けグラフィックスチップのNVIDIA GeForce 8400M GSにより、Windows Vistaや最近のゲームが軽快に動かせるハイスペックを2キロ弱の重さで持ち歩ける点は強力なアピールポイントになる。
モバイルノートPCに高いパフォーマンスを求める人はもちろん、メーカー製PCのプリインストールOSがWindows Vistaに移行してから全体的な処理が重くなったせいで、モバイルノートPCが欲しくても手が出せなかったという人は、XPS M1330をぜひ選択肢の1つに加えてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.