“Vistaで始める新生活”向けの低価格PC――デル「Dimension E520」ダイレクトPC最前線(1/2 ページ)

» 2007年04月05日 11時11分 公開
[兼子忍,ITmedia]

インテルプラットフォーム採用の低価格デスクトップPC

インテルプラットフォーム採用のDimension E520

 デルの低価格デスクトップPCに、インテルプラットフォーム採用の新モデル「Dimension E520」が加わった。先行して発売されたAMDプラットフォームのDimension E521と共通のボディに、Intel G965 Expressチップセットを搭載したmicroBTXフォームファクタのマザーボードを備え、初心者から中級者までに適したパーツを選べるのが特徴だ。

 インテル製CPUを採用した同社のデスクトップPCには、上位のDimension 9200と省スペースタイプのDimension 9200C、そしてハイエンドのXPSシリーズをラインアップしているが、本機は拡張性に優れたミドルタワーケースのPCを、安価に導入(Webのキャンペーンを適用すれば6万円台での購入が可能)できる点がポイントとなる。

microBTXに準拠したG965チップセット搭載マザーボード

CPUのパッケージはLGA775で、評価機にはPC2-4200対応のDDR2メモリが採用されていた

 選択可能なCPUを除くと、BTOメニューで選べるパーツはDimension E521とほぼ共通で、OSもWindows Vista Home Basic/Home Premium/Business/Ultimateと4種類のエディションが用意されている。CPUはデュアルコアCPUのCore 2 Duo E6300(1.86GHz/FSB 1066MHz)とPentium D 915(2.8GHz/FSB 800MHz)、シングルコアのPentium 4 631(3.0GHz/FSB 800MHz)とCeleron D 336(2.8GHz/FSB 533MHz)の4種類で、デュアルコアCPUはViiv対応の選択肢もある(ただしOSにHome PremiumかUltimateを選んだ場合のみ)。Vista世代でのメインPCとして、不足のないパフォーマンスを求めるならデュアルコアCPUが望ましいが、Webブラウズやメール、ビジネス文書の作成といった使い方が中心なら、シングルコアのCeleron DやPentium 4を選んでも実用的な性能が得られるだろう。

 もっとも、Vistaで使う以上はメモリ容量は最低でも1Gバイトにしておきたい。現時点のBTOメニューでは、2Gバイト/1Gバイト/512Mバイトからの選択となり、最大容量の4Gバイトは電話注文などで指定しなければならなかった。なお、メモリスロットは4本あるので、メモリの増設は比較的柔軟に行える。

 microBTX準拠のマザーボードは、グラフィックス統合型チップセットのIntel G965 Expressを搭載する。拡張スロットはPCI Express x16とPCI Express x1が1本ずつ、そして2本のPCIを備え、Dimension E521と同等の拡張性を持つ。100BASE-TX/10BASE-Tの有線LANと7.1チャンネル対応のサウンド機能をオンボードで実装したシンプルなマザーボードで、IEEE1394ポートが必要な場合は別途BTOでPCIカードを追加する必要がある。

 グラフィックス機能は、チップセット内蔵のGMA X3000のほかATI RADEON X1300 Pro搭載カード(グラフィックスメモリは256Mバイト)と、GeForce 7300 LE with TurboCache搭載カード(ローカルメモリは128Mバイトで最大256Mバイト)の3種類から選択できる。安価なチップセット内蔵のGMA X3000を選んでもWindows Aeroは動作可能だが、より快適な操作性を求めるならグラフィックスカードを追加したい。どちらのカードも最新3Dゲームをフルに楽しむには力不足だが、ライトな3Dゲームなら十分に対応できるだろう。

Intel G965チップセットを搭載したmicroBTX準拠のマザーボード(写真=左)。機能的にはシンプルだが、メモリスロットやSerial ATAポートは4基ずつ備える。ただしIDEコネクタは備えていない。サウスブリッジはIntel NH82801HHだ。グラフィックスカードはGeForce 7300 LE with TurboCache(写真=右)とRADEON X1300 Proが用意されている

やや大柄だがメンテナンス性に優れたミドルタワーケースを採用

前面に12センチ角の吸気ファンを備える

 前面中央部分に吸気口を搭載したBTX準拠のミドルタワーケースは、天面後部のレバーを引くだけでサイドパネルが取り外せる。ケース内部は広々としており、メンテナンス作業はやりやすい。しかも2基の5インチベイと1基の3.5インチオープンベイ、2基のHDDベイは工具を使わずにデバイスを着脱可能だ。拡張カードや電源ユニットの固定にもネジ止めは不要で、完全な工具フリー設計によるメンテナンス性の高さは本機の見どころの1つと言える。

 ただし、ケースの容積は35.6リットルとやや大柄なわりに、HDDが2基しか内蔵できない点には物足りなさを覚える。また、電源ユニットの容量がDimension E521と同じ305ワットにとどまるため、BTOで選んだパーツのみで利用するなら問題はないが、購入後に別途電源が必要な市販の高性能グラフィックスカードを装着したり、起動時に大きな電力を消費するHDDを追加した際は不安が残る。

 ストレージデバイスは、HDDと光学ドライブをそれぞれ2基ずつ搭載できる。いずれもSerial ATAのドライブで、後者はDVD+R DL対応DVD±RWを筆頭にCD-RW/DVD-ROMコンボとDVD-ROMのいずれかを選べる。HDDは320/250/160/80Gバイトの4種類で、最大640Gバイト(320Gバイト×2)までBTOで選択が可能だ。RAID構成については、320Gバイト×2と250Gバイト×2のRAID 1(ミラーリング)がメニューに用意されている。

 なお、TVチューナーカードについては地上アナログに限られるが、シングルチューナーのATI TV Wonder EliteとダブルチューナーのEmuzed Angelがあり、OSにVista Home PremiumかUltimateを選んだ場合に選択が可能になる。地上デジタルチューナーは現時点でBTOメニューにないものの、バッファローのワンセグチューナーユニット「ちょいテレ」(USB接続)が追加できるので、TV番組の“ながら見”やOSにVista Home BasicやBusinessを選んだ場合はこちらを選択する手もある。

HDD増設時は比較的長めのSerial ATAケーブルが必要だ(写真=中央)。前面のインタフェースは2基のUSB 2.0とヘッドフォン、マイク入力とシンプルだ(写真=左)。電源ユニットに8センチ角の排気ファンを内蔵する

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